アンドレア・ロッソが仕掛ける「服育」とは
ただ、新しく作り続ければいいというものではない。倉庫の奥で眠り、忘れ去られてしまった過去のウェアに新たな命を吹き込み、再創造する――そうした新時代のクリエイティビティーによって誕生したのがマイアールだ。
2014年、ディーゼルリビングコレクションなどのクリエイティブを手掛けていたアンドレア・ロッソのアイデアから誕生。既存のアイテムの再構築やデッドストック生地の活用など、仕立て直しの技術を取り入れたキッズウェアを展開。新たな原材料を使用せず、廃棄される運命にあったウェアを再利用して新たな価値を生み出すという、サステナブルなスタイルを実践している。長らくイタリア本国で展開していたが、2025年秋にキッズウェアの日本上陸が実現。環境に優しいモノづくりに加え、ミリタリー由来の配色や特徴的なディテールも融合し、ファッションの本質を突いたアイテムは業界関係者から高い評価を得ている。
サステナブルを前提としたウェアを着込み、そこに楽しさを見出したキッズたちは、この後どのようにファッションと触れるのか。「つくる責任つかう責任」を問うたSDGsの目的に叶う方向で成長していくのは間違いなく、マイアールがアパレル業界、さらには新時代に果たす役割は決して小さくない。
文/横山博之
