「いや、僕なんて…」「私なんかがさ」など、パートナーや友人との何気ない会話の中で、つい口にしてしまう卑下の言葉。
謙遜や照れ隠しのつもりでも、言われた側は、どこか胸がチクッとすることもあるかもしれません。
そんな卑下をテーマにしたエッセイ漫画が、2026年1月14日現在、Xで14万件を超える『いいね』を集め、大きな話題に。
多くの人が、身近な人との関係性について、改めて考えるきっかけにしているようです。
「ブ男」と自分を卑下する夫 妻の行動を描いた漫画に『14万いいね』
話題の作品を手がけたのは、夫との日常などを描く漫画家の木崎アオコ(@aokororism)さん。
作品のタイトルは、『二度とそんなクチきけねえようにしてやる』です。
木崎さんの夫には、付き合いたての頃、少し自分を卑下をしてしまうクセがあったといいます。
そんな様子を見かねた木崎さんは、夫に対して、ある『作戦』を実行することにしたそうで…。
夫に好意がしっかり伝わるように、『ハートの物理攻撃』と言わんばかりの愛情表現を重ねたのです!
結果的に、夫の様子は一変。付き合いたての頃とは別人のように、自分を肯定できている様子がうかがえるでしょう。
自分を卑下しがちな夫の性格を受け止めたうえで、叱るのではなく、そっと心を開かせた木崎さんの行動が素敵ですよね。
妻の愛情表現で自信がついた夫 描いた漫画に「素敵すぎる」
自己肯定感が高まった夫の姿を、わずか3コマで分かりやすく、コミカルに描き切った木崎さん。
夫婦の姿を赤裸々に描いた作品には、共感の声が数多く寄せられました。
・素敵すぎる…!見習いたい。
・最高にいい話。これぞ『愛の荒療治』だ。
・自信が持てない夫の気持ちも分かりますが、木崎さんのおかげで解消されたんですね。本当によかったです。
・『謙虚』は美徳かもしれませんが、『卑下』は美徳ではないですもんね…。
・ネガティブだった妻に、毎日「世界一かわいい!」といった言葉をかけていた。すると、すごく明るくなったし、料理も気合いを入れて作ってくれるようになったな。
愛情を伝え続けた理由 作者に聞いた『ハート作戦』の裏側
夫婦の理想的な関係性を描いた作品に感銘を受けた筆者は、木崎さんを取材。
夫に愛情をぶつけ続けた当時の思いなどを、詳しく聞きました。
――付き合い始めた頃、少し自信なさげな夫の姿を見て、どのように感じていましたか。
当時は、それほど深刻に卑下する感じではありませんでした。
なので、その場では「またそんなこと言って!」「あなたこそ私でいいの?」ぐらいの返事を、笑いながらしていましたね。
――パートナーが卑下する姿を見て、悲しい気持ちになるのは、なぜだと思いますか。
そりゃあ、好きな人の卑下は、気分がよいものではないですよ。とても好きなんですから。
大好きな夫が自分を卑下する姿に、少し切ない気持ちを抱えていた木崎さん。
それでも、夫の『マイナス発言』に怒ることなく、冗談めかした返事をしていたそうです。
胸がチクッとする言葉にきつく返すことなく、温かなやり取りを重ねてきたことが、現在の良好な関係につながっているのかもしれませんね。
夫の姿を変えた愛情表現のやり方 「ゆるやかに言葉や行動で」
――2コマ目で木崎さんがぶつけている大量の『ハート』は、例えばどのようなものだったのでしょうか。
ハートの表現の内容は、ことこまかく人に言うものじゃないですよ(笑)。
ただ、一度に大量の愛情を注いだというよりは、長期にわたって愛情を示し続けた感じです。
相手に「好かれている」と確信を持ってもらえるように、ゆるやかに、ずっと言葉や行動で示しました。
付き合いたての頃は、今よりスキンシップも多く、強かったですしね。
――『ハート作戦』が奏功し、夫が自分を卑下しなくなったあと、お互いの関係性に変化はありましたか。
特に大きな変化こそありませんでしたが、「自分なんて」というような言葉は、一切聞かれなくなりましたね。
一時だけでなく、長い時間をかけて少しずつ愛情を伝え続けたと明かす木崎さん。
そんな姿に夫も、相手からの愛情を確信し、自分自身の存在も認められるようになったのでしょう。
チクッとした空気がなくなると、場の雰囲気が温かくなるのも必然です。
卑下を取り上げた木崎さんの作品は、パートナーとの良好な関係を築くヒントになるかもしれませんね!
※本記事は投稿者様の許諾を得た上で掲載しております。
[文・構成・取材/grapeマンガ編集部 しぶちゃん]
出典 @aokororism
