まとめ

認知症が進むと転倒や骨折、嚥下の不調などの身体の変化が重なりやすく、活動量が低下することで寝たきりへ移行しやすい状態が続きます。寝たきりになると外からの刺激が減り、理解や反応がゆっくりするなどの認知面の変化が目立ちやすくなり、身体の変化とあわせて全身の状態が安定しにくくなることがあります。発熱や食事量の低下といった体調の変化が起こると体力の消耗が進みやすく、日々の生活のなかで負担を感じる場面が増えていきます。
生活の支えが必要となった場合は、ご本人の状態に合った施設を早めに検討し、医療的ケアや介護体制を踏まえて入所先を選ぶことが大切です。寝たきりの状態は生活全体に影響が及ぶため、無理のない形で支援を取り入れ、ご本人が落ち着いて過ごせる環境を整えましょう。
参考文献
『認知症ケア法-認知症の理解』(厚生労働省)
『廃用症候群』(東京都保健医療局)
『障害高齢者の日常生活自立度(寝たきり度)』(厚生労働省)
『認知症の人のエンドオブライフケア』(公益財団法人 長寿科学振興財団)
『寝たきりの原因疾患』(東京都健康長寿医療センター)
『長期臥床と痴呆に関する研究』(日本老年に学会雑誌)
『平均自立期間の算定方法』(厚生労働科学研究成果データベース)

