式を終えた奈津子は、静江が他の式で周囲を拒絶するような問題を起こしたと知る。親友との関係が壊れたことに傷つきながらも、奈津子は今の生活を大切にすると誓う。いつか静江が幸せをつかみ、笑い合える日が来ることを願いながら。
親友のその後を聞く
結婚式は、素晴らしいものになりました。 大好きな人たちに囲まれ、祝福され、私は本当に幸せでした。 その中に静江の姿がない寂しさはありましたが、私は前を向こうと決めていました。
後日、大学時代の別の友人・真由美と会った時のことです。
「……そういえば、静江のこと聞いた?」
真由美が少し言いにくそうに切り出しました。
「ううん、あの日以来連絡取ってないけど」
「あのあと、地元の友達の結婚式に出たらしいんだけど、そこでかなり問題起こしたみたいで。料理がまずいだの、引き出物が安っぽいだの、聞こえるような声で文句言ってたんだって。新婦も泣いちゃって……。みんな彼女と距離を置こうって話になってるよ」
他人に幸せを妬みすぎた親友
ショックでした。あんなに優しかった静江が、どうしてそこまで変わってしまったのか。
「静江のつらい気持ちはわかるけどさ、人の幸せを妬んでばかりだと、自分の一番大事なものまで失っちゃうんだね……」
真由美の言葉が重く響きました。
私は改めて、俊平さんと歩むこの日常を大切にしようと思いました。 人の幸せを呪っても、自分の状況が良くなるわけではありません。むしろ、自分の中の「幸せを感じるセンサー」を壊してしまうだけ。

