子どもにも自分で選ぶ権利がある
まだ、以前のように笑って会えるまでには、時間がかかるでしょう。
でも、新平がはっきりと「境界線」を引いてくれたおかげで、私は母におびえることなく、美鈴との時間を心から楽しめるようになりました。
宗教が悪いわけではない。
でも、誰かの「正しさ」を、「愛」の名を借りて押し付けることは、時として暴力になります。
「美鈴、大きくなったなぁ」
はいはいを始めた美鈴を追いかけながら、新平が笑います。
「この子の未来は、この子自身が選んでいくんだ」
私はもう、「母の顔色を伺う すみれ」ではありません。
自分の足で立ち、自分の家族を守る一人の母親です。 もし、またいつか母が「勧誘」をしてきたら…。その時は、今度こそ私自身の言葉で、はっきりと拒絶する勇気を持っています。
しあわせの形は、人それぞれ。私は私の選んだこの景色を、新平と美鈴と共に、大切に育てていこうと思います。
あとがき:自分で選ぶ、私の幸せ
「境界線」を引くことは、決して拒絶だけを意味するのではなく、お互いが、一人の人間として自立するための通過儀礼だったのかもしれません。
宗教の是非ではなく、個人の尊厳をどう守るか…。すみれさんが手に入れたのは、母の顔色を伺わない「自分自身の人生」です。
完璧な和解ではなくても、まずは、「自分がしあわせになること」が最も大切なことだと、すみれさんは気づくことができました。はいはいをする美鈴ちゃんを見つめる夫婦の笑顔に、家族が新しく生まれ変わった瞬間を感じ、胸が熱くなるエピソードでした。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています
記事作成: ゆずプー
(配信元: ママリ)

