夫は、ゲーム依存を指摘する主人公・えみとの関係修復を諦め、家に帰らなくなる。この状況を改善しようとしない夫の姿に、えみは離婚を決意する――。
つい爆発してしまう
夜遅く、子どもたちが眠りについたリビングで、私はとうとう堪えきれずに彼に文句を言ってしまった。
「いつまでそんなことしてるの?もういい加減にしてよ!」
私の声は、怒りと悲しみで震えていた。彼は驚いたように顔を上げ、スマホをテーブルに置いた。
「…なんだよ、いきなり」
「いきなりじゃないでしょ!もう何か月もこの状態だよ!私と子どもたち、どうでもいいの!?」
彼は何も言わず、ただ私を睨みつけるだけだった。その視線に、私は何も言い返せなくなった。それから2日、彼は私と一言も話さなかった。話しかけても、視線すら合わせようとしない。まるで、私という存在が見えていないかのようだった。
夫と向き合う決意
もう限界だった。私は彼のスマホの画面が消えたのを見計らって、思い切って声をかけた。
「ねえ、ちゃんと話がしたい。私とこの関係を修復する気があるの?」
彼はしばらく沈黙した後、ポツリと呟いた。
「…正直、もうその気はないかもしれない」
その言葉は、私の胸に鋭く突き刺さった。まさか、そんな言葉を聞くことになるとは思わなかった。
「それは、もう離婚したいってこと?借金はどうするの?」
「借金はまだ返せていない。病院は行きたくない。こんな俺と一緒にいても、えみは幸せになれないでしょ」
「それは私が決めることだよ」
私の言葉に、彼は深くため息をついた。
「ねえ、あなたのゲーム依存は異常だよ。病院に行こう、きっと何か解決策があるから」
「嫌だ、アプリはやめたくない」
「どうして!?家族よりゲームが大事?」
「どっちが大事とか、そういう問題じゃない」
彼の声は、諦めに満ちていた。
「病院行こう、家族なんだから一緒に変わろうよ」
私は最後の望みをかけてそう言った。

