
「痛み」「性欲の減退」「セックスレス」「産後のセックスはいつからOK?」など、産後のセックスの不安について「たまひよ」アプリユーザーに大調査!産後のセックスの不安解消についてのアドバイスを植物療法士であり、フェムティストの森田敦子さんに聞きました。
産後のセックス再開は?「夫婦のコミュニケーションとして必要」「そんな気になれない…」などなど。誰にも言えないママの本音が爆発
みんなの産後セックスの不安と疑問とは?まず、みんなの悩みや不安の声をご紹介します
◾️再開のタイミングに悩み中
「今、妊娠中なので、産後どういう雰囲気で再開するのか、いつから再開できるのか(体力的に)…。想像ができなくて、悩んでいます」(K)
◾️自分勝手な気持ちに葛藤
「妊娠したら性欲が落ちてしまって、夫に我慢させてしまうのが申し訳ない気持ちです。ハグとかはしたいのに、それ以上はちょっと…。というのが自分勝手な気持ちなのではないかと思ってしまい、産後どうなるのか少し不安…」(yu)
◾️2人目も欲しいし、産後どう誘う?
「夫をどう誘ったらいいかわかりません。帝王切開をしていることもあり、夫も考えてくれているのかなぁと思ってしまいます。スキンシップはあるのですが、なかなか…。もともと、性欲の少ない人だと、どうしようか悩んでしまいます。2人目欲しいですし…」(ムッチー)
◾️夫に拗ねられたことも
「産後3ヶ月頃、しようとした時に痛みを感じたので声を上げたことが夫にはショックだったようです。痛いのは愛がなくなったからだと、拗ねてしまったのがちょっとウザかったです」(らっきー)
◾️タイミングがわからない
「産後7ヶ月経ったが、赤ちゃんもいる中、なかなか再開のタイミングがわかりません」(なおママ)
◾️夫とできる気がしない…
「夫とできる気がしないし、したいとも思えません。理由は自分でもわかりません」(さっちゃん)
◾️何とか自分の性欲を回復したいけれど
「産後、こんなに痛い⁉と思うくらい痛かったです。潤い不足が原因だと思って、潤滑剤買いました。でもそもそも、性欲が全くないというのが悩み…。夫が寂しがっているので、自分の性欲もなんとか回復してほしいなと思っています」(ひよこ)
◾️途中で終了してしまいセックスレスに
「子育て中で、時間がないのもありますが、そういう雰囲気にならないことも…。一度、出産後やろうとしたら、久々の行為で痛くて途中で終了しました。それからセックスレスです…」(きむち)
◾️産後2年性欲なし!
「なぜか産後2年、性欲がなかったです」(ちょこたん)
◾️産後1年くらいは痛みを感じることも
「出産後1年くらいは、性交すると会陰切開したあたりが痛かったです」(はるな)
◾️元に戻れるのか不安
「現在出産間近。妊娠前よりセックスに対する意欲が減ってしまい、産後、元に戻るか不安です。妊娠期間中は夫に我慢させてしまっていると思うので、なおさら気になってしまいます…」(たまご)
ここでは、産後のセックス再開の時期を聞くとともに、セルフケアやパートナーとの性の向き合い方について教えてもらいました。
「産後のセックスはいつから始められるかは、人それぞれ違います。私のように子どもを3900gで出産した場合と、2500gくらいで出産した場合では、ママの骨盤が元に戻る時間など、骨盤の状態も違うからです。
一般的には産後2、3ヶ月を過ぎれば、セックスを再開してもいいと言われていますが、家事・育児に追われている毎日では、気持ちがついていかないというのが現状ではないでしょうか。
体験談に会陰切開のあとが心配という声もありますが、治癒していてもその痛みを思い出したり、会陰切開のあとが心配になったり不安になることがあると思います。
また女性は、産後、女性ホルモンが低下することから性欲が落ちるだけでなく、産後うつなど精神面も不安定になることがあります。大好きなパートナーのニオイさえ、気になるということは珍しいことではありません。
まず、自分の体や心の状態、産後のセックスに対する不安について、パートナーと話し合っておくことが大切です。察して欲しいは、相手になかなか伝わらず、ご自身が痛みなどを我慢するだけでなく、相手にも我慢を強いることになるからです。
また、パートナーにも産後の女性の心や体の変化について、本や専門家の話を聞くなど知って欲しいと思います。パートナー自身も産後の女性の心と体の変化について知ることで、理解を深められるのではないでしょうか。
不安な時は、『心と体が万全ではないからもう少し、待って欲しい』と伝え、ハグやスキンシップなど、パートナーとのちょっとした触れ合いも大切にするといいですね。個人差はありますが、キスをしたり、肌を合わせたりして心地よさを感じると、少しずつ性欲がわくようになっていくこともあります。
長い間、セックスをしていなければ、腟は潤い不足で、痛みを感じるのは当たり前のことです。痛みを我慢すると、腟の中が傷つき、ますますセックスが苦痛になるなど悪循環を招く結果に。痛みを感じる時は、『痛くなるから優しく、ゆっくりね』などと伝えてみてはいかがでしょう。痛みを少しでもやわらげるために、専用のローションや潤滑油を使ってみるという方法もあります。
また、産後の体を少しでも元に戻すセルフケアも大事です。産後は骨盤が開き、腟も緩くなりがち。緩んだままの状態でセックスを再開すると、相手だけでなく自分自身も満足ができないということがあります。
腟トレアイテムを使ってトレーニングしたり、腟まわりにオイルを塗ってマッサージしたりして柔らかくし、潤いを保つためのセルフケアを取り入れることも大切です。
『ヨモギ蒸し』もオススメです。ヨモギは抗炎症作用が強く、傷の痛みなどを鎮めてくれる作用があります。また、血行をよくし、腟に潤いを与え、柔らかくする効果があるので、産後の腟ケアとして取り入れてみてはいかがでしょう。
夫婦の絆は、必ずしもセックスだけはありません。けれども、パートナーとの関係において性の問題は、切っても切り離せない問題です。
一方だけが我慢するのは、健全な関係とはいえませんし、不満を抱えたままセックスレスになってしまわないためにも性について、お互いに向き合い理解を深めていくことはとても大切なことです」(森田敦子さん)
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産後は育児や家事に追われ、セックスはあと回しにしがちです。今後の2人の関係を大切にするためにも、お互いの性の問題について話し合っておくことは大切ですね。
(取材・文/酒井範子、たまひよONLINE編集部)
※文中のコメントは「たまひよ」アプリユーザーから集めた体験談を再編集したものです。
※記事の内容は2025年7月の情報で、現在と異なる場合があります。
森田敦子さん

PROFILE)
フェムティスト、植物療法士。株式会社サンルイ・インターナッショナル代表。日本におけるフェムケアと植物療法の第一人者。パリ13大学で植物薬理学・性科学を学び、帰国後は植物療法による知見を活かし介護の現場でも尽力。フェムテックの先駆けとなるフェムケアの啓蒙活動も行う。2013年デリケートゾーンケアブランド「アンティーム オーガニック」処方・開発、「ルボア フィトテラピースクール」主宰。2020年、トータルライフケアブランド「Waphyto」創設。腟の外来クリニック「フェムケア ベラクリニック」を婦人科医と助産師らとともに立ち上げている。私生活でも42歳で自然妊娠・出産。植物の力を通じて、心と体にうるおいを与えるような健やかな時間、ライフスタイルを提案する番組「森田敦子のまずは自分から♡supported by 株式会社自然ぐすり」(Podcast 、Spotify)で配信中。主な著書に『潤うからだ』『私のからだ物語』(ワニブックス)などがある。ルボアフィトテラピースクールには、「産前産後ケアコース」「日本産前産後ケア・子育て支援学会資格認定総合一般コース」を日本産前産後ケア・子育て支援学会と一緒に提供している。
