「パーキンソン病の治療薬」にはどんな副作用があるかご存知ですか?医師が解説!

「パーキンソン病の治療薬」にはどんな副作用があるかご存知ですか?医師が解説!

パーキンソン病治療薬の副作用

薬物療法はとても効果的ですが、副作用が生じることがあります。以下では、代表的な症状と対処法、受診の目安について解説します。

消化器症状

吐き気や食欲低下、胃部不快感などがみられることがあります。特にL-ドパやドパミンアゴニストで多く、服薬のタイミングを食後にするだけで軽減することもあります。それでも続く場合は薬の調整が必要です。主治医や消化器内科に相談しましょう。急激な嘔吐や脱水がある場合には早めの受診が勧められます。

不整脈・動悸

L-ドパの服用によって、まれに循環器系の副作用が起こることがあります。例えば、心臓がドキドキする、脈が乱れるといった症状です。胸の痛みや息苦しさを伴う場合は循環器内科の受診が必要です。急激な症状の悪化があれば救急受診を検討しましょう。

ジスキネジア

体が勝手に動くような不随意運動で、主にL-ドパの長期使用に関連します。症状が出始めたら、薬の量や投与間隔を微調整したり、アマンタジンを併用したりすることで改善を図ります。自宅でできる対処法は限られるため、症状を感じたら早めに主治医へ相談しましょう。

ウェアリングオフ

薬の効き目が次の服薬前に弱まってしまう状態を指します。動作が再び重くなる、歩きづらさが強まるなどの波が現れるのが特徴です。薬の調整や他剤の追加で改善が期待できます。突然悪化する場合は受診を急ぎましょう。

幻覚

特にドパミンアゴニストやアマンタジンで起こりやすく、人物や動物の幻視がみられることがあります。軽度であれば経過を見ながら薬を調整しますが、日常生活に支障が出る場合は早めの受診が必要です。家族が気づくケースも多く、周囲の方のサポートが大切です。

パーキンソン病治療薬を飲み忘れるとどうなる?

パーキンソン病の患者さんにとっては、薬を決められた時間に飲む必要があります。
投薬スケジュール通りに薬を飲まない場合、症状が急激に悪化することがあります。L-ドパは特に影響が大きく、飲み忘れにより症状が急に戻ることもあります。例えば、振戦の悪化や筋肉のこわばりの増強、平衡感覚の喪失、混乱、興奮、コミュニケーションが困難になるといった症状があります。特に、L-ドパやドパミンアゴニストといったドパミン系刺激薬の中止や減量は、悪性症候群を引き起こす可能性もあります。悪性症候群は、主に向精神薬の開始や中断、再開などによって高熱や意識障害、筋強直(筋肉に力が入り硬直すること)、横紋筋融解といった重篤な症状をきたすものです。
もしパーキンソン病の治療薬を飲み忘れていた場合は、思い出した時点で、次の服薬時間との間隔を考慮しながら主治医の指示に従いましょう。自己判断で2回分をまとめて飲むのは危険な場合があります。

配信元: Medical DOC

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