パーキンソン病の主な治療法
パーキンソン病を根本的に治す治療法は現時点ではまだありません。そのため、パーキンソン病の治療の考え方としては、症状を改善する対症療法となります。
基本的な戦略としては、薬物療法で不足したドパミンを補い、必要であれば手術療法も行います。さらに、リハビリテーションもこれらの治療に加えて行うことで、症状のさらなる改善やQOLの向上が期待できます。
薬物療法
まずは脳神経内科で診断を受け、薬物療法による症状コントロールを行います。外来で調整可能なことが多く、入院は通常必要ありません。しかし、パーキンソン病が進行してきたりした場合の薬物調整目的の入院では、1ヶ月ほどかかる場合もあります。加えて、リハビリテーションも同時に行われることがあります。経過に応じて定期的に通院し、症状の変化に合わせて薬を調整します。
運動療法
理学療法士によるリハビリで、筋力維持や姿勢改善、歩行訓練を行います。運動はパーキンソン病の進行抑制にも効果が示されており、治療には欠かせない要素です。
作業療法
食事や着替え、家事などの日常生活動作をスムーズに行えるよう、専門の作業療法士が介入します。入院・外来どちらでも実施可能で、患者さんの生活のしやすさを高めます。
音楽療法
一定のリズムに合わせて体を動かすことで歩行リズムを整え、運動症状の軽減に役立つことがあります。専門施設やリハビリ病院で行われ、楽しみながら継続できる点も魅力です。
手術療法
薬やリハビリテーションで十分な効果が得られない場合、脳の特定部位を刺激する「脳深部刺激療法(DBS)」が選択肢となります。入院が必要ですが、安全性も高く、症状が大きく改善することがあります。術後は刺激の調整のために通院が続きます。
「パーキンソン病の薬」についてよくある質問
ここまでパーキンソン病の薬について紹介しました。ここでは「パーキンソン病の薬」についてよくある質問に、Medical DOC監修医がお答えします。
パーキンソン病に一番効果的な薬について教えてください。
神宮 隆臣 医師
最も効果が分かりやすい薬はL-ドパです。症状改善の即効性が高く、多くの患者さんで中心的な役割を担います。ただし、年齢や生活スタイル、副作用の出方により最適な薬は異なります。ドパミンアゴニストやMAOB阻害薬などを組み合わせることで、症状の安定を図ることが重要です。

