事故後に不調が続く場合は要注意! 「頭部外傷後遺症」の主な症状を医師に聞く

事故後に不調が続く場合は要注意! 「頭部外傷後遺症」の主な症状を医師に聞く

近藤 類

監修医師:
近藤 類(医師)

2007年秋田大学医学部卒業。日本脳神経外科学会専門医・指導医。

所属
平鹿総合病院
科長

頭部外傷後遺症の概要

頭部外傷後遺症は、頭を強く打つなどの事故によって脳が損傷を受け、治療を経た後も長期間にわたって残る症状のことです。

症状は身体的なものから精神的なものまで多岐にわたり、記憶力の低下、性格の変化、感情コントロールの低下などが特徴的です。また、頭痛やめまいなどの身体症状もともなうことがあります。

脳は前頭葉、側頭葉、頭頂葉、後頭葉、小脳、脳幹などに分類されますが、その中でもさらに場所と機能が細かくわかれています。そのため、頭部外傷によってどの場所が損傷を受けたかによって、あらわれる症状も変わってきます。

頭部外傷後遺症の治療では、薬物療法やリハビリテーションなどによって、日常生活の質の維持・向上を目指します。しかし、症状と長期的に付き合うことも大切で、早期の対応や生活環境の調整もする必要があります。

頭部外傷後遺症の原因

頭部外傷後遺症は、事故などによる頭部への強い衝撃で生じた脳の損傷が原因です。損傷には、受傷直後に起こる一次的な損傷と、時間の経過とともに生じる二次的な損傷があります。

一次的な損傷は、衝撃を受けた時点で起こる脳への直接的な損傷です。頭部への衝撃により、脳が頭蓋骨の内側にぶつかったり、脳の中の神経線維が引き伸ばされたりすることで損傷が生じます。衝撃で脳が回転すると、脳の広範囲が損傷する場合もあります。

二次的な損傷は、一次的な損傷の後に時間の経過とともに生じます。たとえば、脳の腫れや血液循環の低下、炎症などによって脳の機能が一次的な損傷からさらに障害されるケースが挙げられます。

このような損傷により、脳の働きが低下したり神経伝達物質のバランスが乱れたりすることで、さまざまな症状が引き起こされます。

配信元: Medical DOC

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