頭部外傷後遺症の治療
頭部外傷後遺症の治療は、患者の症状に合わせて薬物療法、リハビリテーション、心理カウンセリングなど、さまざまな方法を組み合わせて行います。
薬物療法
症状に応じてさまざまな薬物療法が行われます。頭痛に対しては鎮痛薬、めまいに対しては制吐薬や抗めまい薬が使用されます。また、不眠や不安に対しては、睡眠薬や抗不安薬が処方されることもあります。うつ状態が強い場合は、抗うつ薬が検討されることもあります。
リハビリテーション
リハビリテーションは日常生活動作の再獲得を目的に行われます。記憶力や注意力、判断力などの改善のために、言語聴覚士や作業療法士による専門的なトレーニングが行われ、日常生活に必要な機能の改善を図ります。また、身体機能の改善を目指すために、理学療法士による運動機能やバランス機能の訓練、作業療法士による日常生活動作の訓練などが行われます。
心理カウンセリング
心理的な問題に対しては、臨床心理士によるカウンセリングが行われます。不安やストレス、うつ状態の改善を目指すとともに、症状との付き合い方や対処法についても指導が行われます。必要に応じて家族へのカウンセリングも提供されます。
頭部外傷後遺症になりやすい人・予防の方法
頭部外傷のリスクが高い人には、接触の多いスポーツ選手、高所作業者、転倒しやすい高齢者などがあります。とくに、一度頭部外傷を経験した人は再度の外傷で症状が重症化する可能性があるため注意が必要です。
予防には、状況に応じた適切な防護具の使用が重要です。スポーツ時のヘルメット着用や、車の運転時のシートベルト着用などが基本となります。また、高齢者は転倒予防のために、住環境の整備や夜間の照明確保などの対策が必要です。
関連する病気
外傷後てんかん
慢性硬膜下血腫
水頭症
認知症外傷後ストレス障害(PTSD)
脳挫傷高次脳機能障害びまん性軸索損傷
脳脊髄液減少症
参考文献
National Library of Medicine「Neurobehavioral sequelae of traumatic brain injury: evaluation and management」

