1月2日7時30分過ぎ。
仕掛けがタナに届いた瞬間から令和7年・東京湾タチウオ爆釣モードが始まった。
その兆しは12月から見られた。
年末には観音崎~走水沖の水深70m前後で好調に釣れ、「色んな場所で反応が多くいい感じ」(いなの丸・野地吉友船長)のまま新年を迎えた。
観音崎沖水深75mから釣り始めた初釣りは年末の好調そのままにテンビン、テンヤともにアタリが出て竿が次つぎに曲がる。
てっきり朝の好時合と思っていた入れアタリは日が高くなっても続き、10時に大型狙いで走水沖へ移動しても沖揚がりの13時まで同様でテンヤ、テンビンともに平均指幅4本サイズでトップ40本前後をマーク。
満船の大船団でこの釣れっぷりは「Xデー」と言えるものだった。
昨年は1月3日のXデーから中旬にかけて好況が続いた東京湾のタチウオ。
令和7年はそれ以上の盛り上がりで福をもたらしてほしいものだ。
指示ダナは70~63m。
50号テンヤを落としていくと65mでスプールに違和感、でもそのまま落とすと、70の手前で止まった。
慌てて合わせると、強烈な手応えとともに和田頼宏さんから借りた地球上で最も硬いタチウオテンヤ専用竿がカクッと曲がり、猛烈に引き込まれた。
70mにわたってヤリトリを楽しんだ後、やや緑色がかった潮の中から銀色の帯、あるいは銀色の蛇のような生き物が抗いながら上がってくる。
私の令和7年の初魚は指幅4本ほどのタチウオ。
22人のお客さんをひととおり撮り終えた後の1投目で、誘う前に釣れてしまった。
次は誘って掛けたいから、65で止めてみる。
釣友のいなの丸常連・和田さんから教わった釣り方は電動微速巻きでのバイブレーション釣法。
ようはゆっくり巻きながら軽くたたき続けるわけだが、今日は違和感を感じたらたたくのを止めて、強いアタリを待つと命中率が高い。
和田さんはこの釣り方で入れ食いだった。
マネしてみるとまさにそのとおり。微速2はアリの早歩き程度。
小刻みにたたいているとフッと軽くなったり、カッとか、カサッと違和感を感じる。
これらはすべて手にビンビン伝わってくるから、脊椎反射でスーパーマリオのようにピョン!と飛び跳ねるように合わせてしまうのだが、ほとんど空振り。
そこで止めて待つ。
微速2のじんわりとした巻き上げが最適な誘い上げなのか、ゴンッと強いアタリが出る。
こちらは興奮しているからありったけの力で竿をあおってしまうわけだが、その力がガッチリと止められてフッキング。
この瞬間こそ、テンヤタチウオの快感だ。
掛かってくるタチウオは指幅4本かそれ以上で、引きが素晴らしく強い。
釣りはすべて面白いが、これは最高。
久しぶりのテンヤタチウオに興奮して、仕事を忘れて遊んでしまった。
令和7年タチウオ釣りの福家族 石井彰さん&佐和さん
父・彰さんとタチウオのほかフグ、アジにも釣行する娘の石井佐和さん(小5)は船釣り歴4年。
自分ですべてこなすのはもちろん、当日は休むことなく釣り続けて19本をキャッチ。
彰さんもサポートしながら30本。
親子で釣りを楽しむ以上の「福」はありません!

東京湾のタチウオが日本一だと思うわけ
この数年日本各地のタチウオ釣り場を見聞してきたが、東京湾はモノが違うと言っていいぐらい魅力的だ。
仮に「魚の大きさ」「平均釣果(数)」「釣法の多様性」「シーズンの長さ」「アクセスと船」の評価で五角形を描くとしたら、どの地方も必ず1~2項目は凹むはずだが、東京湾は満点となる。
あえて減点するなら釣果(数)ぐらいか。
その数すら、ひとたび食いが立てば全国最高レベル。
実際、1月初旬にトップ40本を超える釣り場は東京湾と富山湾ぐらいだろう。
大きさについては言わずもがな。
船上では竿が次つぎにドーンと引き込まれて皆さん楽しんでいるけれど、この光景は東京湾ならではだ。
しかもテンヤ、テンビン、ルアーと釣法を選ぶことができ、乗合船は都心部、あるいは釣り場の目の前から出船する。
この選択肢の広さと利便性はほかの地域ではありえない。
ちなみに、いなの丸ではテンビン、テンヤを予約時に告げておき、テンビン仕掛けは船の前方、テンヤは後方に乗船する。
当日の内訳はテンビン仕掛け16人、テンヤ6人。
テンビン仕掛けの人気は根強いのだ。



