テンビン仕掛けのタチウオ攻略術
テンビン仕掛けの釣り方は、テンヤ同様に指示ダナ下限まで下ろしたら、小刻みにシャクリと巻きを繰り返す。
いわゆるショートピッチジャークになるのだが、シャクリの大きさと強さ、止めの長さはタチウオの活性に応じて探っていく。
おおまかには、活性が高いほど強く、大きく、止めは短く、活性が低ければ逆になる。
真冬の食いが渋い日には小さく弱く、ほぼ同じタナで止めて待つのが正解になることもあるタチウオだが、この日は強くシャープなシャクリで誘っても、小さくゆっくりシャクってもアタリが出ていた。
つまり、どんな誘いでもアタリは出ているのだが、竿頭となった中村さんや、娘さんに教えながら30本を釣っていた石井さんの釣りを見ていると、アタリが不意に出たときに弾かないよう、竿先を海面へと下げて構えて誘うことで竿の反発を抑えているのが印象的だった。
さらにアタリが出たときには小さく、ほんの15cmほどの小刻みなシャクリと巻きにするなど、小技を駆使していた。
そして仕掛け。
シンプルだから自作する人も多く、それぞれ長さ、太さ、ハリの大きさを考えており、自分の誘い方とその正解を見つけて楽しんでいる。
いなの丸は10時を機に観音崎沖の船団から離脱、走水沖へ移動してからも食いが止まることなく13時の沖揚がりまで釣れ続き「Xデー」と言える初釣りを終えた。
「この模様が長く続いてくれるといいんですけどねぇ」と吉友船長。
昨年、冬の好況は1月3日のXデーから約2週間だった。
もし当日のような絶好日でなくとも冬タチウオは面白い。
地元にいると気づかないが、東京湾のタチウオ釣りは日本一だ。
ぜひ、今年も楽しませてほしい。


テンヤ&テンビンタチウオ 食いがいいときに試してみたいコト
【テンヤのエサはどこまで使える?】
東京湾のテンヤタチウオはイワシエサ一択で傷付いたりバランスがズレたら交換がセオリー。
でもコレもったいないよね?と思っていた皆様、朗報です。
食いがよかった当日、1尾のイワシで何本のタチウオが釣れるのか挑戦したところ、ほぼ3本は可能でした。
もちろんイワシの傷み具合によりますが、傷だらけで尾が曲がり始めたぐらい(写真①)なら問題なく釣れます。
アタリが出なくなるのは針金やハリ軸が大きく露出してから(写真②)。
船長も言っていたけど食いがいいときはイワシの使い回しが効くため、船全体でもイワシの消費が少ないそうです。

(左)写真①ややズッコケているが…… (右)写真②さすがにアタリが出なかった
【テンビンのハリスは何号?】
今やテンビンタチウオ仕掛けで主流の「逆テーパー仕掛け」。
本線6号2~2.3mに12号前後のバイトリーダーを15~20cmつなげるのが定番ですが、いなの丸の常連・中村さんは2.3mのストレートを愛用。
ただし太さは10号。
え、太くない?と思うのですが、誘いと止め、つまり「動き」で食わせると考えていれば太さは関係ないとのこと。
実際、小さな誘いを駆使してアタリを出させ、確実に食わせていました。
誘いで食わせる、と割り切ってスキルアップするために試してみてはいかがでしょう。



