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FIREを夢見る46歳女性に、サバンナ八木「老後の暮らしをイメージして今から備えを」/サバンナ八木の笑えて学べる人生相談(第10回)

FIREを夢見る46歳女性に、サバンナ八木「老後の暮らしをイメージして今から備えを」/サバンナ八木の笑えて学べる人生相談(第10回)

撮影=水上俊介

ライフプランを立てにくい先行き不透明な時代に突入したいま、将来への不安は尽きませんよね。この連載では、超難関資格のFP1級を取得し金融関係のお仕事でも大活躍中の芸人・サバンナ八木さんが、お金にまつわるライトな相談から家族、仕事、住宅、老後などの問題について、ちょっと笑えてフッと心が軽くなるアドバイスをしてくれます。

最終回の相談テーマは「老後の生活」について。人生の選択肢や生き方の多様化が進む現代だからこそ、「幸せな老後とは?」と悩む人も多いのではないでしょうか。八木さん的「理想の老後」と「お金との向き合い方」を知れば、そのヒントが見つかるかもしれませんよ。

<相談者プロフィール>
・利江さん(46歳女性・非常勤)
・家族構成:夫(48歳)、中学2年生の娘がひとり
・埼玉在住
・戸建住み
・夫は会社員(現在海外赴任中)

■憧れのFIRE生活に「ちょっと待った!」

――最近、老後の生活や住環境についてぼんやりと考えることがあります。理想を言えば、仕事はほどほどにして投資などで余裕のある生活を送れたらいいな~って。それって甘い考えでしょうか?

八木さん:
セミFIREみたいなイメージですか? たしかに今はあくせく働くよりも、利回りでうまく生きている人が存在する世の中になっていますよね。そういう現実は否定しませんが、実際にFIREした人の話を聞くとそんなに単純な話でもないみたいですよ。

――うまくいっている人でもですか?

八木さん:
最初はね、楽しいらしいです。昼に起きて、毎日飲みに行って、自由を満喫して。でもね、毎日毎日そんな生活ってだんだんしんどくなるじゃないですか? 旅行だって、普段の日常生活から解放されてこそ楽しめるわけで。結局、どんなにお金があって自由に生活していても、虚しさがあるというか。だからね、自分自身の日常が整う何かをもっていないとキツいんじゃないかなと思います。それは仕事でもいいし、夢中になれる趣味でもいいと思います。

――なるほど。言われてみれば私、働くことは好きなんですよね。難しい案件をこなすことに喜びや生きがいを感じるタイプなんで、FIREは向いていないのかもしれません。

八木さん:
やっぱりね、働くことって尊いと思うんですよ。働くことで人間の“徳”みたいなんが磨かれるというか。利江さん自身が働くことに生きがいを感じるならなおさら、うっかりFIREなんかしてしまったら持て余してしまいますよ(笑)。

――そうかもしれないですね(笑)。とはいえ、老後にあくせく働くのも体力がもたないし、かといって悠々自適に生活できる保証はないしで、どんな人生設計を立てるべきか悩みますね。八木さんは奥さんと老後の暮らしについて話し合っていますか?

八木さん:
もちろんしゃべりますよ。それこそ「お墓どうすんねん」とかね(笑)。僕も奥さんも譲れない部分はあるけど、お互いに共通しているのは「お地蔵さんが近くにあるところがいいね」っていうことですかね。
撮影=水上俊介

■お金は人生そのもの。どう使うかはその人の生き方次第

――お地蔵さん!? 田舎の、のんびりした場所で老後を送りたいということでしょうか?

八木さん:
あんまり不便なところは無理やけど、ある程度自然があるところがええでしょうね。子どもたちが独立していずれ夫婦だけになったら、車運転せんでも暮らせるような場所に住まないと生活できないですよね。その上で、近所の人らが集まっておしゃべりできる場所が近くにあるのが理想です。みんながお地蔵さんとこ集まって井戸端会議する、ってイメージです(笑)。でも本当に、そういうスペースが将来めちゃくちゃ大事になると思います。

――あ~わかります。そういう暮らし、いいですね。小さな畑とかやったりして……。

八木さん:
そうそう。畑やったり釣りやったりね。ただ、そういうのって年いってから突然やり始めても誰も教えてくれないんで、やっぱりある程度若いうちから準備しておくといいんじゃないかと思います。今はまだ、将来やりたいことをぼんやり考えている段階かもしれないけど、自分の老後をイメージしてちょっとずつ準備していきましょう。

――体が元気で頭が柔軟なうちに、新しいことを覚え始めたほうがいいですね。

八木さん:
老後の暮らしは、現在の生活スタイルとは変わってくると思うんで、できれば未来の”何も予定がない1日”を想像してみるといいですよ。案外暇なんちゃうかな(笑)。だから畑や釣りでもいいし、長く続けられる趣味があると充実度が違うと思います。

――なるほど。まだまだ先だと思っていても、あっという間に10年、20年と過ぎてしまいますもんね。お金のことを含めた人生設計について、今度主人と話し合おうと思います!

八木さん:
“お金”って聞くと汚いとかやらしいイメージをもつ人もいるかもしれません。でも、お金ってその人の生き方そのものなんですよ。お金を何に使うかっていうことは、「その人がどんな価値観をもっているか」ということに直結します。つまりは人生そのもの、生き方の鏡みたいなもんやと思えば、お金に対する考えも変わっていくと思います。家族の幸せな暮らしにつながるお金の使い方を、ぜひ夫婦で考えていってくださいね。

撮影=水上俊介
取材・文=野口燈

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