産後うつ病の前兆や初期症状について
産後うつ病では、気分が沈む、楽しいと思えたことが楽しいと思えないといった抑うつ状態が続きます。
具体的には、子育てに自信が持てなかったり、赤ちゃんが可愛く思えなかったりすることから、「母親の資格がない」と自分を責めるようになります。また感情のコントロールが難しくなり、些細なことで涙が出たりイライラしたりします。
身体的な症状として、眠れなくなったり、反対に寝すぎたり、食欲がなくなったり、食べすぎたり、疲れやすかったりすることがあります。
これらの症状が一日中かつ2週間以上続く場合は注意が必要です。1〜2週間程度で症状が改善する場合はマタニティティブルーズとして自然に回復することがほとんどです。
軽症の場合は日常生活や育児を行えていることが多く、家族や本人もうつ病だと気づかないことがあります。赤ちゃんのお世話ができなくなったり自殺願望がでたりする場合は、早急に精神科や心療内科を受診し治療を受けることが重要です。
産後うつ病の検査・診断
産後うつ病は、うつ病の診断基準が使用されます。アメリカ精神医学会が発行する精神障害の診断・統計マニュアル(DSM-5)や世界保健機構が発行する国際疾病分類(ICD-10)が用いられます。これらの基準に沿って、患者の症状や経過を詳しく評価します。なお診断には精神科や心療内科などの専門医への受診が必要です。
また一次スクリーニングとしてエジンバラ産後うつ病質問票(EPDS)、赤ちゃんへの気持ち質問票が活用されています。
EPDSは10問から構成され、母親の気分や感情の状態を評価するツールです。入院中や産後2週間健診、産後1ヶ月健診で実施されることが多く、産後うつ病の早期発見に役立ちます。EPDSの合計点数9点以上がスクリーニング陽性となりますが、産後うつ病の確定診断には精神科または心療内科の専門医への受診が必要です。

