
松嶋菜々子が主演を務めるドラマ「おコメの女-国税局資料調査課・雑国室-」(毎週木曜夜9:00-9:54、テレビ朝日系/TVerにて配信)の第2話が、1月15日に放送された。正子(松嶋)の元上司で敏腕だった作久子(大地真央)。なぜその勢いを失ってしまったのかが明らかになった。(以下、ネタバレを含みます)
■松嶋菜々子演じる敏腕調査官が悪徳脱税者を成敗
本作は、テレビ朝日系列の連続ドラマ初主演となる松嶋が、“決して脱税を許さない”東京国税局の敏腕調査官・米田正子(よねだせいこ)を演じる社会派・痛快エンターテイメントドラマ。
東京国税局・資料調査課職員の圧倒的な情報収集能力と調査スキルは“マルサ”(国税局査察部)をしのぐと言われ、1人あたりが見つける隠し所得は年間数億円にものぼるという。脱税者を震え上がらせる、税務調査最後の砦(とりで)となるこの部署は、“料”の米偏を取って“コメ”と呼ばれている。そんなコメの中に新設されたドラマオリジナルの部署・複雑国税事案処理室、通称・ザッコクが今作の舞台となる。
正子が招集したザッコクのメンバーとして、東大卒の財務省のキャリアで数字のスペシャリスト・笹野耕一役で佐野勇斗、人心掌握術の天才でワークライフバランス重視の俵優香役で長濱ねる、強運だけが取り柄の古町豊作役で高橋克実、正子の元上司で和菓子好きの飯島作久子役で大地真央が出演。
■作久子はなぜ“ガサ入れの魔女”の勢いを失ったのか…過去が明らかに
第2話で、情報屋からのブタレ(タレコミ)を元に正子が調査を決めたのは、おはぎが評判の老舗和菓子店「福はぎ庵」。先代の店主・新太郎(おかやまはじめ)が亡くなった後、業績は右肩下がりで、跡を継いだ双子の兄・亜紀也(結木滉星)と、新感覚おはぎスイーツの店「シン・FUKUHAGI-&」を新たにオープンした弟・莉杏(上村海成)の間でトラブルが発生しているという。
ところが、先代と顔なじみだった作久子は、幼いときの兄弟たちも知っていて「そんなことをする人たちじゃない」と、調査に加わることを拒否する。
正子たちがおはぎの原材料であるもち米の生産地を訪れて調べを進める中、なぜ自分は正子の招きで国税に戻って来たのかと思う作久子。かつて“ガサ入れの魔女”と恐れられるほどの敏腕国税調査官だったが、税務署に自ら異動を申し出ていたのだ。
そこきっかけは、ある不動産関係者のガサ入れをしていたときに、その人物がガサ入れによる過度のストレスから持病の発作が出てしまい、亡くなったことだった。
「正しく集め、正しく使う。それが私たちの仕事の正義です。そのためとはいえ、誰かの命を奪い、人生を壊していいはずがない」。その後悔で税務署に異動したが、遺族である妻と息子が暮らす家で仏壇に手を合わせてもいた。おはぎやお菓子を手土産にして。
息子は、父が亡くなったときはまだ幼かったが、葬儀の後に作久子が持ってきてくれたおはぎを食べたことを覚えていて、それ以来、作久子が来てくれることが楽しみになっていたという。成長し、父がしたことを知った息子は「あなたを恨む気にはなれなかった」と言う。そして「父は悪いことをして、あなたは自分の仕事を全うした。それだけです」と続けた。
前を向いて歩き出すことを決めた遺族。作久子も前に進むことに。
■「分からないなら続けるしかない」
正子たちは、敵対しているはずの兄弟が同じ生産者のもち米を使っていることをつかみ、共謀しているのではないかと疑念を抱く。福はぎ庵で調べようとしていると、そこに作久子が加わった。
作久子が国税局員とは知らなかった亜紀也と、先代のときから働いている砂原(徳井優)。「あなた方の身の潔白を証明するために来ました」と作久子が言ったところで、砂原から連絡を受けた莉杏が慌ててやって来た。
「私を信じて」。そう兄弟に言った作久子は、許可を得て正子たちとガサ入れに着手。“ガサ入れの魔女”としての姿を取り戻していく作久子は、かつて新太郎から聞いた代々受け継がれてきたザラメの入れ物に目を付けた。ところが、そこには何もなかった。
このような状況を招いたことで、その場でまたけんかを始める兄弟。砂原は「あなたがこの店も家族もめちゃくちゃにしたんだ!」と作久子を責め立てる。思わず涙がこぼれる作久子の手をつかみ、正子は「立ち止まってはいけません。続けましょう」と奮い立たせようとした。
そのとき作久子は新太郎の言葉を思い出す。昔、仕事で悩んでいた作久子に新太郎は「そりゃ続けてみるしかねえやな。長い間、商売やってるとよ、いい時もありゃ、こてんぱんにされる時もある。それでも続けるしかねえ。そうしなきゃ、わかんねえことってのがある」と語っていた。
作久子と正子たちは、捜査を“続ける”。その結果、番頭の立場にあった砂原が仕入れ先などから中抜きしていたことが判明した。兄弟を仲違いさせたのも砂原だった。
そんな中、店を継ぐという重責がのしかかり、なにが正解だったのか分からないという亜紀也と莉杏に、作久子は「分からないなら続けるしかない」という彼らの亡き父の言葉を授ける。すると、この期に及んで砂原は「あなたはそんな先代が守り続けてきた店を潰そうとしてるんだぞ。正しいことだと胸を張って言えるのか?」と問う。
作久子は砂原を真っすぐ見据え、「それを確かめるために、私はこの仕事を続けます」と宣言した。
前に進む作久子が大切にする新太郎から教わった言葉が胸に沁みた。ラストでは、“ガサ入れの魔女”と言われていたときと同じようなヘアスタイルで出勤してきた作久子。これからまた敏腕さを発揮していくに違いない。SNSには「『前を向かないと』『続けるしかない』って言葉になんだかすごく励まされて目頭が熱くなりました」「分からないなら続けるしかないって言葉いいね」「作久子さん回とても見応えあった」「作久子さんの復活楽しみ」といった声が寄せられた。
◆文=ザテレビジョンドラマ部

