むし歯や扁桃炎がきっかけで発症する? 「深頸部膿瘍」を防ぐ生活習慣を医師が解説

むし歯や扁桃炎がきっかけで発症する? 「深頸部膿瘍」を防ぐ生活習慣を医師が解説

深頸部膿瘍の治療

深頸部膿瘍の治療は、内科的治療と外科的治療に分類されます。

内科的治療では、深頸部膿瘍の原因となる細菌に適した抗菌薬の投与がおこなわれます。
ただし、深頸部膿瘍を発症した場合には、早急な治療が必要なケースが珍しくないため、複数の成分を組み合わせた抗菌薬が使用される場合もあります。

外科的治療では、切開排膿(膿のたまった部位を切開して膿瘍を排出する)が一般的です。
強い炎症によって気道狭窄をきたしているケースや抗菌薬を投与しても24時間以内に改善が見られないケースなどでは、切開排膿が選択されることがあります。
膿瘍が拡大して縦隔まで広がっている場合や大動脈の近くに形成されている場合では、緊急手術が必要なケースもあります。

また、呼吸困難をきたしている場合は、気道を確保するために気管切開術がおこなわれるケースもあります。

深頸部膿瘍になりやすい人・予防の方法

深頸部膿瘍は、咽頭炎や喉頭炎、歯科疾患などが原因となるケースが多いです。
このため、感染症や歯科疾患を患っている人は深頸部膿瘍になりやすいと言えます。

風邪やインフルエンザなどの感染症は、咽頭炎や喉頭炎を発症しやすいため、手洗いうがいなどの感染予防は深頸部膿瘍の予防に効果的です。

むし歯や歯周病、歯槽膿漏(しそうのうろう)などの歯科疾患も深頸部膿瘍をきたす場合があります。定期的に歯科を受診し、口の中を衛生的に保つことは、発症リスクの低下に有効です。

糖尿病や白血病などの免疫不全をきたす疾患、抗がん剤、放射線治療などは易感染状態になりやすく、深頸部膿瘍を発症するリスクが高まります。免疫機能を維持するためにも食事や睡眠などの生活習慣を見直し、規則正しい生活を心がけましょう。


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がん


参考文献

兵庫医科大学病院頸部膿瘍

深頸部膿瘍の病態と取り扱い耳鼻咽喉科展望 61巻4号

関西医科大学附属医療機関急性・慢性咽喉頭炎

小児期に発症した深頸部膿瘍の臨床画像的検討日本小児放射線学会雑誌

配信元: Medical DOC

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