閉塞隅角緑内障が疑われるときの検査と受診

閉塞隅角緑内障が疑われる場合、どのような検査を行いますか?
緑内障が疑われる症状や所見がある場合、眼科では総合的な検査を行って診断します。具体的には次のような検査が実施されます。
視力検査
眼圧検査
細隙灯顕微鏡検査
隅角検査(隅角鏡検査)
眼底検査
光干渉断層計(OCT)検査
視野検査
これらの検査結果を総合して、緑内障があるか、開放隅角か閉塞隅角か、進行度はどの程度かを判断します。その後、隅角検査で隅角の状態を確認し、必要に応じてレーザー治療を行います。
受診すべき症状を教えてください
閉塞隅角緑内障が疑われる症状として、次のようなものが挙げられます。これらの症状がある場合はできるだけ早く眼科を受診してください。
激しい目の痛み
視界のかすみや視力低下
目の充血
吐き気・嘔吐
これらの症状があればできるだけ速やかに眼科を受診するようにしてください。速やかな対応が今後の視力や視野に大きく影響します。
日常生活のなかで気を付けておきたいポイントはありますか?
閉塞隅角緑内障と診断された場合や隅角が狭いと指摘されている場合、抗コリン作用のある薬剤の使用は注意が必要です。抗コリン作用のある薬剤は瞳孔を広げて隅角を狭くし、急性緑内障発作を誘発する可能性があります。必ず医師や薬剤師に緑内障、特に閉塞隅角であることを伝え、使用可能か相談してください。市販の風邪薬や抗ヒスタミン薬にも抗コリン作用が含まれるものがあります。
編集部まとめ

急性緑内障発作は速やかな対応が必要な目の病気の一つです。放置すれば短期間で失明に至る危険もあります。一方で、発作が起こるまでは初期症状に乏しく、自分で気付くのが難しい病気でもあります。40歳以降は緑内障が発症しやすくなる年齢です。1年に1回眼科検診を受けることで、閉塞隅角緑内障に該当するかどうか確認するとよいでしょう。閉塞隅角緑内障への正しい理解と対策で、これからもよい視力と視野を守っていきましょう。
参考文献
『緑内障といわれた方へ―日常生活と心構え―』(日本眼科医会)
『「日本緑内障学会多治見緑内障疫学調査(通称:多治見スタディ)」報告』(日本緑内障学会)
『緑内障診療ガイドライン(第5版)』(日本眼科学会)

