頭蓋底腫瘍の治療
頭蓋底腫瘍の治療は、腫瘍の種類や大きさ、発生部位などによって異なります。
一般的に手術や放射線療法、化学療法が主な選択肢となりますが、それぞれの症例に適切な方法が選択されます。
小さい良性腫瘍で症状がない場合は、経過観察が選択されることもあります。
しかし、腫瘍が周囲の組織や神経を圧迫している場合は、腫瘍の摘出術が必要になります。
腫瘍の摘出術では、周囲の重要な構造物への影響をできるだけ抑えるために、内視鏡などが活用されることがあります。
腫瘍の大きさや発生した位置などが原因で、完全な腫瘍の摘出が困難な場合、ガンマナイフ治療が併用されることがあります。
ガンマナイフ治療は頭蓋骨を切開せず、専用のヘルメットを装着して放射線を照射し、腫瘍の増殖抑制や停止を図る治療です。一般的に3cm以内の腫瘍であれば適応可能で、治療後は数年〜数ヶ月の経過に伴って腫瘍が縮小していきます。
中悪性や悪性の腫瘍の場合は、手術に加えて放射線治療や化学療法がおこなわれます。
治療法の選択には、腫瘍の状態だけでなく、患者の全身状態や希望も考慮されます。
これらの治療に加えて、耳鼻科や眼科などの症状に対する治療や、リハビリテーションによる日常生活動作の再獲得も治療の一環として非常に重要です。
頭蓋底腫瘍の治療は複雑で難易度が高いため、専門的な知識と経験を持つ医療チームによる総合的なアプローチが不可欠です。
頭蓋底腫瘍になりやすい人・予防の方法
頭蓋底腫瘍の発症リスクは、疾患ごとに好発年齢が異なります。
多くの頭蓋底腫瘍は中高年齢層で発症しやすい傾向にありますが、一部の腫瘍は若年層でも見られます。
眼窩がんは小児でも発症することがあり、神経鞘腫や下垂体腺腫、嗅神経芽腫などは20代の若年成人でも発症する可能性があります。
頭蓋底腫瘍を予防する確立された方法はありません。
しかし、ほかの臓器から転移性脳腫瘍として発症する可能性も考慮し、全身のがん検診を定期的に受けることが早期発見につながります。
人間ドックや各種がん検診を定期的に受診することで、全身の健康状態を把握し、異常を早期に発見することが可能です。
日常生活で頭痛や視力障害などの症状が現れた場合は、早めに医療機関を受診しましょう。
関連する病気
髄膜腫
神経鞘腫下垂体腺腫軟骨肉腫
脊索腫
眼窩がん
嗅神経芽腫
耳咽喉原発がん
肉腫
転移性脳腫瘍
水頭症
参考文献
一般社団法人日本脳神経外科学会頭蓋底腫瘍
一般社団法人日本脳神経外科学会髄膜腫
一般社団法人日本脳神経外科学会神経鞘腫
一般社団法人日本ガンマナイフ学会放射線治療について
一般社団法人日本ガンマナイフ学会髄膜腫

