心不全の末期症状とは?Medical DOC監修医が心不全の末期症状・痛みの特徴・末期の治療法や何科へ受診すべきかなどを解説します。気になる症状がある場合は迷わず病院を受診してください。

監修医師:
佐藤 浩樹(医師)
北海道大学医学部卒業。北海道大学大学院医学研究科(循環病態内科学)卒業。循環器専門医・総合内科専門医として各地の総合病院にて臨床経験を積み、現在は大学で臨床医学を教えている。大学では保健センター長を兼務。医学博士。日本内科学会総合専門医、日本循環器学会専門医、産業医、労働衛生コンサルタントの資格を有する。
「心不全」とは?
心不全とは、さまざまな原因によって心臓のポンプ機能が低下した結果、息切れ、むくみ、全身倦怠感などの症状が起こり、悪化と改善を繰り返しながら徐々に悪くなり、生命を縮める病気です。
心不全の末期症状
心不全の末期は、全身の臓器に血液が届かなくなることで、さまざまな深刻な症状が現れます。代表的な症状を5つあげました。これらの症状が現れた時は、循環器科入院のうえ厳格な治療が求められます。
強い息切れと呼吸困難
末期の心不全では、心臓のポンプ機能が著しく低下するため、肺に血液が貯まることにより肺うっ血が起こります。そのため、わずかな動作でも息切れを感じるようになり、さらに、横になると呼吸が苦しくなる「起座呼吸」がみられます。
全身のむくみ
心不全が進行すると、血液の流れが滞り体内に水分が溜まりやすくなります。最初は足部に現れることが多いですが、重症になると肺に水がたまり、体重も増加します。むくみが強まると、皮膚が張って痛みが出ることがあります。
強い全身倦怠感
末期の心不全では、心臓が全身に十分な血液を送り出せないため、筋肉や臓器に酸素や栄養が届かなくなります。その結果、軽い動作でも疲労を感じるようになります。日常動作や会話も難しくなり、ベッド上での生活が中心となることが多くなります。
意識障害
末期の心不全になると、脳への血流が低下するため、意識低下が起こります。反応が鈍くなる、言葉が出にくくなる、呼びかけに応答しないといった意識障害がみられます。さらに心不全が進行すると、昏睡状態に至ることもあります。
尿量の減少
心不全が重症化すると、腎臓への血流が減少するため尿量が極端に減ってきます。これにより、体内の老廃物や余分な水分を体外に排出できなくなり、体内に毒素や水分がたまりやすくなります。進行すると腎不全にも至ります。

