
長らくテレビを見ていなかったライター・城戸さんが、TVerで見た番組を独特な視点で語る連載です。今回は『上田と女がDEEPに吠える夜』(日テレ)をチョイス。
■ジャンボ餃子が怖い『上田と女がDEEPに吠える夜』
上田晋也をMCに、女性の出演者たちがあるテーマについてDEEPに語り合うトークバラエティ、『上田と女がDEEPに吠える夜』。今回の出演者は、大久保佳代子、安藤なつ、大島由香里、久保田磨希、光浦靖子、杉浦太陽。今回は恐怖症を語る夜。閉所、暗所、高所など、それぞれの抱える恐怖症について語り合う。
番組内で紹介されたものだと、ピーナッツバター恐怖症、というのが興味深かった。ピーナッツバターの粘着力によって、口の中でくっついてしまうことへの強い恐怖を指すのだという。それによる窒息を恐れるのは勿論、ピーナッツバターそのものへの不快感も大きいのだろう。自分にはまったくない感覚で、知らずに聞いたら思わず笑ってしまいそうな恐怖症だが、本当に苦しんでいる人がたくさんいるのだから、きちんと知っていかなければならない。無知によって人を茶化してしまうような真似はできるだけ避けるべきである。
さて、かく言う私も色々な恐怖症を抱えている。まずは高所恐怖症。克服したと思っていたのだが、つい先日ドームシティの観覧車に乗ったところ、パニックを起こしてしまった。さらにキツいのが、コプロフォビア。排泄物(特に大便)に恐怖を感じる症候群で、アパートの前に犬のフンが落ちていたことで4日ほど寝込んだことがある。幼少期から強迫性障害による潔癖症を抱えていて、それがより先鋭化した症状だと思われる。『ウンコ』という言葉や概念は大好きなのだけども、そのものは大嫌い。もう、本当に大嫌い。将来どれだけ孤独にさいなまれても、動物を飼うことは叶わない。かれらウンコしよるからね。孤独に恐怖が足されるだけだ。
あとは、この恐怖に名前がついているのか分からないけれど、ジャンボ餃子が怖い。というか、気持ちが悪い。通常サイズからそのまま拡大されたモノが不快なのだ。その筆頭がジャンボ餃子であって、たとえば巨大テニスボールなんかでも同様の不快感を覚えるだろう。根源は分かっていて、『モンスターハンター2ndG』に登場する「クイーンランゴスタ」である。昆虫モンスター「ランゴスタ」のボス版で、通常サイズで既にキモいランゴスタがそのまま巨大化したルックス。もう見るのもイヤで、目を半開きに討伐していたことを覚えている。
私のジャンボ餃子嫌いがクイーンランゴスタに由来するものだと考えると、人がいつどんなきっかけでどんな恐怖症を抱えるのか、予測のしようもないのだろうね。私はもとが臆病な性格だから、新たな恐怖症との付き合いも今後生まれていくのだろう。憂鬱だが、生きるとはあらゆるものを恐れることなので、仕方があるまい。ちなみに、ミャクミャクは私も怖いです。
■文/城戸

