子どもの歯がすり減る原因をご存じですか? 「咬耗症」の特徴を歯科医師に聞く

子どもの歯がすり減る原因をご存じですか? 「咬耗症」の特徴を歯科医師に聞く

咬耗症の前兆や初期症状について

咬耗症の症状は通常、頻繁に強く噛み合う数本の歯がすり減り始めることから始まります。前歯の先端や奥歯の咬合面などが徐々に平らになり、他の歯と比べて見た目が異なってくるのが特徴です。この段階では患者自身が気づくことは少なく、定期的な歯科検診で発見されることが多いです。

症状が進行すると、エナメル質を超えて象牙質まですり減ることがあります。この場合、露出した象牙質が褐色に変色し、徐々に凹んでいく傾向があります。冷たい食べ物がしみるような知覚過敏が現れることもあります。

咬耗症は必ずしもすべての歯に均等に現れるわけではなく、左右の噛み癖がある場合は、片側の歯のみがすり減ることも多いです。初期段階では自覚症状がほとんどないため、早期発見と予防的な対策が重要です。

咬耗症の検査・診断

咬耗症の診断は、主に問診や視診、噛み合わせの確認、レントゲン検査などを通じておこなわれます。これらの検査は、咬耗症の診断だけでなく、酸蝕症(さんしょくしょう)や摩耗性(まもうしょう)、虫歯などの類似した症状との鑑別にも重要な役割を果たします。

問診では、日常の食習慣や歯ぎしりの有無などを詳しく確認します。硬い食べ物を好んで食べる習慣や無意識の歯ぎしりなどの情報は、特に診断に重要です。

視診では歯の形態やすり減りの位置・程度を詳細に観察します。歯がすり減った面は通常平滑で、磨いたような光沢があることが特徴です。かみ合わせの確認もおこない、上下の歯の接触状態を調べます。これらをチェックすることで、酸蝕症や摩耗性との鑑別が可能になります。

咬耗症が進行し、象牙質まですり減って変色している場合は、レントゲン検査が必要になることがあります。レントゲン検査で歯の内部構造を確認することで、咬耗症と虫歯を鑑別できます。

これらの総合的な検査により、正確な診断と適切な治療計画の立案が可能になります。

配信元: Medical DOC

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