子どもの歯がすり減る原因をご存じですか? 「咬耗症」の特徴を歯科医師に聞く

子どもの歯がすり減る原因をご存じですか? 「咬耗症」の特徴を歯科医師に聞く

咬耗症の治療

咬耗症の治療は主な原因を特定し、改善することが基本になります。

食事で強く噛む癖がある人には日常的に力を弱めるよう意識させ、硬い食べ物を控えるよう指導します。
就寝時の歯ぎしりに対しては、一般的に「ナイトガード」と呼ばれるマウスピースの装着が推奨されます。ナイトガードは就寝中の歯と歯の直接的な接触を減らし、咬合力による歯の摩耗を軽減します。

咬耗症はエナメル質にとどまっていて自覚症状がない場合は、原因の改善に努めながら経過観察することが多いです。しかし、すり減りによって歯が尖り、歯肉や口腔粘膜を傷つけている場合は、歯を削って丸くする処置をおこなうことがあります。

症状が進行し、象牙質まですり減っている場合は、レジンやアマルガム、インレーなどの詰め物で修復することがあります。さらに進行した場合は、歯の全体を覆うクラウンを装着することもあります。
治療の選択は、咬耗の程度、患者の症状、原因などを総合的に考慮して決定されます。

咬耗症になりやすい人・予防の方法

高齢者は長年の咀嚼による累積的な影響から咬耗症になりやすい傾向があります。
また、若い人でも歯並びや噛み合わせが悪い場合はリスクが高まります。さらに、強く噛む癖がある人、硬い食べ物を頻繁に摂取する人、無意識に歯ぎしりをする人、噛みタバコの習慣がある人も咬耗症になりやすいとされています。

予防の基本は、これらのリスク要因をできるだけ排除することです。
せんべいや炒った豆、ナッツ類、スルメなどの硬い食品の頻繁な摂取はできるだけ避けましょう。無意識の歯ぎしりに対してはマウスピースの使用が効果的ですが、ストレス緩和などの生活習慣の改善も併せておこなうことで、より効果的な予防が可能になります。


関連する病気

酸蝕症

摩耗性


参考文献

特定非常利活動法人日本臨床口腔病理学会咬耗症

日本補綴歯科学会誌咬耗症に対して補綴処置を行った1症例

日本補綴歯科学会誌著しい咬耗症を有する患者に対して咀嚼機能の改善を図った一症例

配信元: Medical DOC

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