出産後も母との距離は縮まらない
しかし、その後息子の蓮が誕生しても、状況は好転するどころか、さらに悪化していきました。出産を終え、ボロボロの体で実家に戻った私を待っていたのは、母の冷たい視線でした。
「床上げまで私が家事をやるしかないわね。は~疲れるわ」
「……ごめんね。でも、まだ体が痛くて……」
「いいわよね。世話してもらう側は上げ膳据え膳だもの」
産後の肥立ちが悪く、フラフラになりながら蓮の世話をする私にも冷たい母。幸せなはずの産後が、いつしか「母の機嫌を伺う毎日」に―――。出産すれば優しい母が戻ってくるという幻想は打ち砕かれてしまったのです。
あとがき:産後の孤独と「母」という名の呪縛
産後のホルモンバランスが乱れる中、最も守ってほしい実母から「邪魔者」扱いされる苦しみ。夫の「孫ができれば変わる」という言葉だけを命綱にする茜さんの姿がつらい回です。
親の不機嫌を自分のせいだと思い込み、夜通し泣き続ける孤独は、多くの女性が共感と憤りを感じるポイントではないでしょうか。家族という閉鎖的な空間で、少しずつ精神が削られていく恐怖がリアルに描かれています。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています
記事作成: ゆずプー
(配信元: ママリ)

