30歳代の体調変化を見逃すな!男女で異なる体力ピークと鍼灸治療による予防戦略

30歳代の体調変化を見逃すな!男女で異なる体力ピークと鍼灸治療による予防戦略

■30歳代は元気だと感じている!でも実際はからだに無理をかけている?

30歳代は、結婚、出産、育児、住宅ローンなど、人生で最もライフイベントが密集し、精神的負担が大きくなりやすい年代です。❸ 一方、体力面においては余力がありますので、無理が効く世代です。また、肉体や内臓の疾患は表に出てきにくい年代です。 主観的な元気さ(自覚的な不調)と客観的な検査数値の悪化(検査でわかる実際の体調悪化)との乖離が大きいと思われる年代です。そのことは、30歳代の受療率(病院へ行く割合)が高い疾患と有病率(実際に病気を持っている割合)が高い疾患との違いから推測できます。❶ 30歳代は、下記のようなことを考えている人が多い年代だと思います。

1.自分が健康だと思っている 2.自分は病気だと思っていない 3.自分は病気にならない 4.この健康はいつまでも続く 5.体力が低下することを想像できない

むしろ、上記のようなことは考えたことがないという人の方が多いのではないでしょうか。 そのため、病院を受診する人や健康診断を積極的に受ける人は少ないと思います。 会社勤務の人であれば健診を受ける機会は毎年あると思いますが、個人経営者や起業したばかりの人は、それどころではないと思います。健康状態や日常生活に目を向けない人は、男の人の方が多いのではないかと推測します。 女の人は20歳代から婦人科の検診を推奨している自治体が多いので、定期検診を利用する人が増えています。また、女の人は子宮や乳腺がんの発症リスクが生物学的に高いため、30歳代のとき下記のような病気が早期発見される傾向にあります。❷

1)子宮頸がん 2)乳がん 3)卵巣がん 等

女の人は、ライフスタイルの変化が大きいことや妊娠回数の減少による月経回数の増加などが原因として考えられています。一番多い子宮頸がんの原因は、ほぼ100%ウイルス感染です。20歳代ころに感染し、10年程度の潜伏期間を経て発症します。そのため、30歳代で発症する人が多いようです。 一方、男の人は「がんを早期発見するための定期的な検査制度」がありません。受療率は低いながらも、直腸がんが増え始めるようです。その理由として、職場の法定健診(労働安全衛生法)には、大腸がんの検査項目がないためだと考えられます。自治体を含む、大腸がん検診は40歳から始まることが多いようです。❹ 大腸がんの初期症状は無症状ですが、進行すると、直腸がんの場合便の通りが悪くなることによる腹痛、嘔吐が起こりやすいため、自覚的に異常所見が出てから検査に行くため、発見されているのだと思われます。❺一般的には、大腸がん患者が増え始めるのは40歳代からで、ピークが60~70歳です。❻

これらのことから、30歳代の時は、定期的に検診を受け、自分の健康状態を把握しておくことが大切だと考えます。 早期検診の結果から言えることは、「30歳代は病気ならない年代だと過信しない」ということです。

東洋医学の書物には、 女は28歳頃から体力低下 男は35歳頃から体力低下 と書いています。一見元気そうであっても、実は体力低下が進んでいます。 男の人も検査を積極的に受ければ、生活習慣病予備軍としての異常がもっと見つかるだろうと考えます。

20歳代30歳代の女の人に多い病気に対する改善方法にご興味がある人は、JIJICO内にある下記コラムをご覧いただきたく思います。 「若者の生理痛は放置してはいけない?鍼灸治療で生理痛は良くなる?!」 「鍼灸治療で生理痛の改善は可能か?!」

■30歳代は健康の過渡期です!

30歳代は、体力にまだまだ余裕があり、無理が効く年代です。しかしながら、無理を続けていると、やがて大きな病気をします。いわば、健康の過渡期と言えます。 痛みや疲労は、休ませて欲しいと願うからだのサインです。本来であれば、症状を感じたら休む必要があります。しかしながら、疲労を感じていても、精神的な気合でカバーしてしまいがちな年代です。 肉体的不調が悪化しても、自覚症状はないという人がほとんどなため❷、精神的不調の方を自覚しやすいと言えます。一方で、肉体的症状へのケアがおろそかになりがちです。 このギャップに気が付かず放置していると、40歳代・50歳代になったとき、大きな疾患の引き金になり得ます。病気をしないからだづくりに大切なことは、生活スタイルを見直すことです。特に、睡眠・食事・運動は、厚生労働省「健康日本21」の取り組みでも、重要視されています。❼

20~30歳代のときは生活スタイルを見直す余裕がないという人がほとんどです。この世代は、睡眠不足の人が圧倒的に多い時期です。そのことがからだに及ぼす影響についてはJIJICO内にある下記コラムに書いていますので、是非ご覧いただきたく思います。

「青春時代の体力転換期は26歳?体力低下を防ぐ秘訣はあるのか!?」

からだのケアは、40・50歳代から始めるよりも、30歳代から気を付けたほうがより効果が高く、成果が早く出ることは分かっています。 運動をする時間がない、睡眠を十分とることが出来ないという人は、鍼灸治療がおすすめです。鍼灸治療は「不調の自覚症状がなくてもできる治療」です。鍼灸治療をすると、1~2時間睡眠をしたことに相当する効果が期待できます。内臓の疲労がとれますので、生活習慣病の予防にぴったりです。

40・50歳代にからだのケアをしないでいると、60歳代70歳代に体力が大きく後退します。

60歳代70歳代の体力をイメージしたい人は、JIJICO内にある下記コラムをご参照戴きたく思います。 「人生100年時代を生きる体力の転換期は62歳?体力低下を防ぐ秘訣はあるのか!?」 「78歳は体力低下の転換期!?70歳を過ぎたら日常生活動作と深呼吸を大切に」

配信元: JIJICO

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