無自覚に放った一言
その後、次男も娘も家を出て一人暮らしを始めました。
全員が家を出てから、初めてお正月に集まった時、
「あなたは本当の娘のようで嬉しいわ」
「あなたみたいな娘が欲しかったのよね~!!」
会話の流れで、A子さんは息子の嫁にそう言ったのですが、その言葉を自室にいた娘が聞いていたようで……。
娘の態度の変化、そしてすれ違い
それ以来、娘がA子さんに冷たくなったのです。
理由は「私よりお兄ちゃんの奥さんのほうがいいんじゃない?」とのこと。
初めは「なぜそんなことを言うの?」「実の親子なのだから、嫁を可愛がるくらい理解してくれるはず」という甘えがありました。
娘が抱えた「自分の居場所が奪われたような寂しさ」に気づけず、あまりに極端な態度を取られたので、当時はそれを「大人げない嫉妬」だと決めつけ、娘を叱ってしまったこともあります。
しかし娘の傷は深く、徐々に実家に寄り付かなくなっていったのです。
何度か連絡はしましたが、冷たい返信しか来なくなっていきました。

