「溶連菌感染症の原因」はご存知ですか?感染経路や予防法も解説!【医師監修】

「溶連菌感染症の原因」はご存知ですか?感染経路や予防法も解説!【医師監修】

溶連菌感染症で注意したいこと

溶連菌感染症で注意したいこと

溶連菌感染症は自然に治ることがありますか?

溶連菌感染症は、発熱やのどの痛みなどの症状が時間の経過とともに軽くなり、自然に回復したように感じられることのある病気です。実際に、抗菌薬を使用しなくても症状が落ち着くケースもみられます。しかし、症状が改善しても、感染をきっかけとした免疫の反応が続くことで、後になって合併症が起こる可能性があります。そのため、症状が軽くなった場合でも、治療せずに経過をみることにはリスクがあります。

溶連菌感染症を放置するリスクを教えてください

溶連菌感染症を適切に治療せずに経過をみると、炎症が長引いたり、別の病気につながったりすることがあります。喉の感染が強く続くと、扁桃の周囲に炎症が広がる場合があります。また、感染が落ち着いた後、しばらくしてから免疫の反応によって急性糸球体腎炎やリウマチ熱といった病気が起こることが知られています。これらは溶連菌感染症に関連してみられる経過であり、治療を行わずに経過をみた場合に起こりやすいと考えられています。

子どもが繰り返し溶連菌感染症にかかるのはなぜですか?

溶連菌感染症は、一度かかったからといって十分な免疫が長く保たれるわけではありません。そのため、別の機会に再び感染することがあります。子どもは集団生活のなかで感染の機会が多く、身近に菌が存在しやすい環境にあります。また、症状が軽い場合や早い段階で回復したようにみえる場合でも、再度感染することがあります。こうした背景から、子どもでは溶連菌感染症を繰り返すことがあり、症状が出た際にはその都度、経過を確認することが大切です。

編集部まとめ

編集部まとめ
溶連菌感染症は、A群β溶血性連鎖球菌が原因となり、主に喉に感染して発熱や強いのどの痛みを引き起こす病気です。園や学校など集団生活の場で広がりやすく、家族内でも感染が続くことがあります。感染経路の中心は、咳や会話などによる飛沫や、手指を介した接触です。原因や感染のしくみを理解しておくことで、日常生活のなかで意識すべきポイントが整理しやすくなります。

また、手洗いや咳への配慮、物の共有を控える工夫など、基本的な生活習慣が予防につながります。症状が軽くみえる場合でも、自然に治ったように感じるだけで菌が残っていることがあり、放置すると別の経過につながることもあります。子どもでは繰り返し感染することもあるため、その都度、症状の経過を確認し、医療機関で相談する姿勢が大切です。正しい知識をもとに対応することで、周囲への広がりを抑え、落ち着いて経過を見守りやすくなります。

参考文献

『溶連菌感染症』(月刊地域医学)

『学校において予防すべき感染症の解説〈令和5年度改訂〉』(日本学校保健会)

『microbiology round』(亀田総合病院 感染症内科)

『A群溶血性レンサ球菌咽頭炎警報を解除しました』(広島県感染症・疾病管理センター)

『It’s not just droplets: a systematic review and meta-analysis of the modes of transmission of Group A Streptococcus』(Front Public Health)

配信元: Medical DOC

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