兄も悩む両親のこと
兄・隆太は電話に出てくれましたが、母からの電話について伝えると大きくため息をつきました。
「また?俺ももう無理だよ。今まで合計でいくら貸したと思ってるんだ…これ以上は俺の家庭も壊れるし、嫁も『これ以上は貸さないで』って言ってる。今回ばかりは断ろう」
兄の言葉に、私は強く頷きました。
「わかった。私ももう1円も出さないって言うね。お父さんもお母さんも、私たちが貸すから甘えてるんだと思うから」
兄との電話を切った後、私は両親に対して「もうお金は貸さない。お金の無心なら電話はしてこないで」とメッセージを送り、着信を拒否しました。これで私たちの強い気持ちが伝わると思っていたのですが、現実はそんなに甘くはなかったのです―――。
あとがき:身近に潜む「家族」という名の呪縛
幸せな家庭のすぐ裏側に潜む、実家からの不躾な要求。身に覚えがある方も多いのではないでしょうか。「親だから」という理由で、大切に築いてきた生活を脅かされる恐怖は計り知れません。貴子が下した「絶縁」という決断は、冷酷なものではなく、自分たちの小さな宝物を守るための切実な防衛策でした。物語の幕開けは、多くの女性が抱える「親との距離感」という重いテーマを突きつけます。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています
記事作成: ゆずプー
(配信元: ママリ)

