夫の不倫を疑う気持ちが膨らむ
「大丈夫、俺絶対不倫なんてしてないから」
夫はそう言うし、信じるしかないけれど、疑念は消えない。あの女性と連絡を取り続けていたら、本当に2人で会って、どこかへ行ってしまうんじゃないか。私よりも、その人に惹かれてしまうんじゃないか。
毎日、そのことばかり考えて、眠れない日々が続いた。修斗がスマホを触っているだけで「女性に連絡?」と思ってしまうし、夫の表情、言葉、一つ一つに裏の意味を探してしまう。
修斗はあれから、スマホを私に触らせてくれなくなった。いつも持ち歩ている。スマホのことをなんとなく聞いたら「そうかな?気にし過ぎじゃない?」なんて、はぐらかされてしまった。どんどん、疑念が膨らむ。それと同時に、自分が2度もシタ側でありながら、彼の不倫を突き止めたい気持ちにかられる罪悪感もどんどん大きくなっていった。
あとがき:「罪の連鎖」
過去の行動が現在の関係に影を落とし、あんりさんを苦しめている様子が痛々しいほど伝わってきます。修斗さんの「大丈夫だよ」という言葉が、逆に彼女の心を締め付けるという皮肉な展開は、罪悪感の深さを物語っています。疑念を抱くたびに、それが自分自身の過去の行いによるものだと気づき、さらに苦しむという負のループが描かれています。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています
記事作成: ゆずプー
(配信元: ママリ)

