猫の『耳』はどのくらい聞こえているの? 聴力に関する5つの豆知識をご紹介

猫の『耳』はどのくらい聞こえているの? 聴力に関する5つの豆知識をご紹介

5.実は猫に負けていない人の聴力!

人の耳

音源の方向を特定することを「音源定位」と言います。猫は75%の精度で5度の位置ずれの範囲で音源を定位する能力を持っています。ちなみに、犬の音源定位能力は8度です。ところが、猫のように自由に耳を動かせない人の音源定位能力は、1〜3度と猫よりも高い精度を誇っています。これには、きちんと理由があります。

脳は、左右の耳から入る音の時間差と音量の差をもとに、音源の位置を計算します。人は「言葉」を使って意思疎通を図るため、脳がより複雑で微細に音源を定位する能力を身につけました。その上、人の頭は猫よりも大きいので両耳の間隔は広くなります。そのため時間差や音量差が大きくなることも、精度を上げる要因になっています。

また人の耳は猫よりも複雑な凹凸を持ちます。音が反射して周波数特性が変化することで音色がわずかに変わり、その違いを脳が学習するため前後上下の位置判断に役立つのです。さらに、視力をメインの情報源としている人は、音と視覚情報を統合的に利用できるため、音源定位の精度が底上げされます。

まとめ

猫の耳のアップ

深夜から明け方にかけて活動するネズミなどの齧歯類を主な獲物とする猫は、薄暗い中で狩りを行えるよう、明るい場所での視力を犠牲にして暗がりでの視力を高めました。その代わり、非常に優れた聴力を得たのです。

何も聞こえず何も見えないのに、愛猫が壁や天井の一点をじっと見つめながら耳を澄ましていても、怯える必要はありません。その壁や天井の向こう側にある排水管に水が流れたり、小動物が走り去ったりしているのかもしれません。小さな耳の優れた能力。やはり猫は侮れませんね!

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