毎朝のルーティーンのスタイリング投稿でファンが増えていく
仲さんはいつも、新宿店がオープンする3時間前に店舗に到着し、自社の通販ページに投稿するスタイリング写真を撮影するのが日課です。2023年にグランプリを取る前から、このルーティーンは変わりません。
スタイリングを組み、スマートフォンをセッティングし、カメラの前で、慣れた様子で自撮りでポーズをとっていきます。パシャパシャパシャと、自動で連続撮影を行い、撮影時間はたったの5分。この写真を、スタイリング投稿として自社サイトに日々アップしています。1か月で、会社で決められた50投稿くらいをこなしていくのだそう。
「例えば今日のお洋服でしたら、取材があることや、夜にもお食事会があるので、かっちりとしたジャケットスタイルまではいかないながらも、適度にきちんと感のある女性らしいスタイリングを目指しました」
「私は40代なのですが、今年はブーツを履きたくて。でも、ブーツに短パンとかミニスカートを合わせてしまうと、やっぱり年齢を考えると躊躇してしまいます。ですが、ハーフパンツに合わせるならいけるかも…。という絶妙なバランスを日々模索中です。
私自身のコンプレックスとしては、上半身に比べて下半身が逞しくて…。気に入ったパンツが入らないということもあります。なので、それをいかに上手に隠しつつ、より良く見せるかをスタイリングでは考えています。このボリューミーなペプラムトップスは気になるお尻回りを隠してくれるので便利です。
お洋服って、いろんなコンプレックスを上手に誤魔化してくれるなって思っていて。
もしお客様がこういうお洋服は苦手だということがあったとしても、”こういう感じだったら素敵に着られますよ!”ということは、SNSでも店頭でもご提案できるようにすごく意識しています」
「毎日ルーティーンとして行っている自社サイトのスタイリング投稿では、商品を使用するシーンとその活用場面をきちんと提案し、どんな気分になりそうかというのもご提案していきます。毎日毎日の気分を切り取っていく作業です。
そこで大切にしているのは季節感です。例えば、新しい年が始まって新年のご挨拶なども増えれば、ジャケットスタイルなどが気になると思うんです。なので、ジャケットスタイルの投稿を増やしていきました」
スムーズにスタイリング投稿やSNS投稿をこなしているように見える仲さんですが、試行錯誤の日々。始めた頃はどう投稿していいのかも分からなかったと言います。
仕事なのでやっていくしかないと思って投稿をし続けました
「スタイリング投稿をし始めた頃から、毎日撮影をして投稿すると決めているんです。でも、最初は戸惑いもありました。コロナ禍を経て接客業務もDXにシフトしていきましたが、店舗で接客をしながらも、ウェブでもスタイリング投稿をしていかなくてはならない、というのは大変不安で戸惑いもありました。
でも、仕事なのでやっていくしかない。色々と試しながら投稿し続けました。
実は、私が【Instagram】を始めたのも2020年くらいからと遅いんです。会社で【Instagram】を強化することになってから1年くらいは、”私はやらないですよ”と言い続けていました。
というのも、自分のことを投稿するというのが、40代に取ってはハードルが高かったんです。自分自身を急には変えられないと思っていました。でも仕事でやっておいた方が良いといういうことで、渋々始めたんです」
ですが、悩みながらも毎日投稿をし続けていると、見えてきたこともありました。
「去年の実績よりも今年の実績を上げていかなければならいと日々考えながら投稿していくと、私はお客様からこんなスタイリングを求められているんだなというのが、感覚でわかるようになってきました。
ユナイテッドアローズとして売っていきたいものがあっても、私の投稿を見てくださっているリアルなお客様は、私が得意としている40代にぴったりな、少し大人向けのスタイリングを見にきてくださっています。
なので、トレンド感を大事にしながらも、投稿ではお出かけでも着られるようなかっちり感もありつつ、少しカジュアルな抜け感のあるスタイリングを意識して組んでいます」
「私自身、2024年秋冬にデビューしたウィメンズブランド”conte”との出会いでスタイリングが確立していったと感じています。ナチュラルさがありながらモード感もあるお洋服です。
このブランドと出会い、自分が無理しないで着られるスタイリングが素敵だなと思いました。それまではなんだか少し頑張って、短い丈のお洋服などを着たりして、肌見せをしていたかなと思います」

