長澤実香の視点
サンローランが描く「しなやかな強さを秘めた、かっこいい女性像」は、昔から私の憧れでした。ムッシュ イヴ・サンローランの時代から、その世界観はブレることなく受け継がれているように思います。今回のコレクションは、1963年のオートクチュールのランウェイでムッシュが初めてスポーツウェアを取り入れ、新たなエレガンスを提案したことに着想を得ているそう。クリエイティブ・ディレクターのアンソニー・ヴァカレロは、スポーティなナイロン素材のブルゾンに、シルクのランジェリーをデイウェアとして合わせることで、「今」のエレガンスを表現したのです。実際に私たちがサンローランのアイテムを纏うときは、例えばランジェリーウェアにレギンスを合わせたり、あえてスキニーデニムをはくなどアレンジを加えて装う、つまり着る人が自由にそれぞれの着こなしを楽しむことで、エレガンスは更にモダンに磨かれていくのではないかと思います。
今回、サンローランが似合う方として、私がぴったりだと思ったのが山田優さん。彼女とは、十数年にわたる長い付き合いですが、竹を割ったようなポジティブな性格、自分が興味を持ったら即行動する実行力と好奇心、媚びることなく我が道を前進する自立心―まさに、サンローランの描く女性像そのものの柔剛な人なのです。そんな彼女が着こなすサンローランは、「今」のエレガンスを体現していると思います。
バッグ〈ジェイミー ショルダーポーチ〉[H18×W26×D12.5㎝]¥473,000、トレンチコート¥704,000、イヤリング¥324,500※参考価格(全てサンローラン バイ アンソニー・ヴァカレロ/サンローラン クライアントサービス)
新登場のバッグ「ジェイミー ショルダーポーチ」は、モノをたくさん収納しても型崩れしない自立型で、両サイドのリボンを絞ってシェイプを変えて楽しめる仕様が特徴。「ブラウンって、ブランドのセンスが如実に出る色だと思うのですが、このちょっと赤みのあるブラウンとスエードの質感が絶妙。ビッグサイズのチェリーのイヤリングで、チャーミングさをプラスしました」と長澤さん。
ブラウス¥297,000、ショートパンツ¥259,600、バングル各¥181,500、シューズ[ヒール11㎝]¥357,500※参考価格(全てサンローラン バイ アンソニー・ヴァカレロ/サンローラン クライアントサービス)
シルクのボウタイブラウスは、裾にゴムが施されたブルゾンのようなデザインが新鮮。山田さんもお気に入りのスポーティなショートパンツを合わせてミックスマッチを楽しむルック。「キャメルのブラウスは、日本人の肌の色に映える色みだと思います。これにカラシ色を合わせるところにアンソニーの高い色彩センスを感じます。ショートパンツのサイドにさり気なくあしらわれたロゴもモード」
PROFILE_山田優。1984年生まれ。沖縄県出身。2000年からファッション誌『CanCam』の専属モデルとなり、抜群のルックスで多くのファンを魅了。女優としても多数の作品に出演。現在も子育てをしながら、多岐にわたるジャンルで活躍。R30、40世代のロールモデルとして高い人気を誇る。自身の好きなものと日々の様子を発信するInstagramは140万フォロワー超え。
PROFILE_長澤実香(ながさわ・みか)。 スタイリストとして女性誌や講演などで活躍。ハイファッションをリアルなコーディネートに落とし込むスタイリングに定評があり、数多くの俳優やモデルから絶大な支持を得る。
direction & styling:MIKA NAGASAWA
hair:ASAHI SANO
make-up:SHINO ARIIZUMI[TRON]
text: MIWAKO YUZAWA
otona MUSE 2026年2月号より

