受診が必要なケースとタイミング

下痢以外にも注意が必要な症状があれば教えてください
インフルエンザにかかったとき、次のような重篤な症状がみられた場合は下痢の有無に関わらず緊急に受診を検討してください。
呼吸が速い、息苦しそうにしている
顔色が悪い
ぐったりとして反応が鈍い
けいれんを起こした、意味不明のことを言う、異常な興奮や徘徊などいつもと違う言動がある
「呼吸が苦しい」「胸が痛い」と本人が訴える
水分が取れず、半日以上おしっこが出ていない
嘔吐が何度も続いている
症状が長引いて悪化してきた
以上のような症状が出ている場合、子どもであればインフルエンザ脳症などの重症合併症、大人であれば肺炎の悪化など命に関わる状態になりつつある可能性があります。
脱水症状のサインを教えてください
お口の中や唇が乾いている、皮膚に潤いがない。唇がカサカサだったり、舌やお口の中が粘ついていたりする状態です。喉の渇きを強く訴える場合も脱水の兆候です。
尿の量・回数が減っている。おむつがなかなか濡れない、トイレの間隔が普段より長い、尿の色が濃い(濃黄色~茶褐色)と感じる場合は体内の水分不足を疑います。
元気がなく、ぐったりしている、抱っこしてもぐにゃっと力が抜けている感じがしたり、表情や機嫌が明らかに普段と違ったりする場合は要注意です。特に子どもでは機嫌の悪さや活気のなさが目安になります。
このほか、めまいや立ちくらみ、動悸、血圧低下などが起こることもあります。脱水が進むと意識障害やけいれんを引き起こし命に関わる状態になりかねません。早め早めの水分補給と休養で脱水を防ぐようにしましょう。
編集部まとめ

インフルエンザで下痢になるケースは存在し、特に子どもやインフルエンザB型の場合に消化器症状が現れやすい傾向があります。下痢があるときは脱水に注意しながら水分・栄養補給を行い、無理のない範囲で身体を休めることが大切です。単なる胃腸炎と思っていても実はインフルエンザが隠れている場合もありますので、高熱や呼吸器症状を伴うときは早めに医療機関で検査を受けましょう。抗インフルエンザ薬はウイルスには効果を発揮しますが、下痢そのものを止める薬ではありません。症状に応じて適切に対処し、重症化サインがみられたらすぐに受診してください。正しい知識と落ち着いた対応で、インフルエンザと下痢の症状を乗り切りましょう。
参考文献
『令和6年度インフルエンザQ&A』(厚生労働省)
『NewYork-Presbyterian Hospital. Influenza (Flu): Symptoms & Causes.』(Centers for Disease Control and Prevention)
『学校におけるインフルエンザ出席停止期間』(東京都教育委員会)
『学校保健安全法施行規則』(e-Gov法令検索)

