孫が生まれても攻撃的な様子に変化がない実母。「子が危ない」と本能で感じた茜は、夫に助けを求め実家を脱出することに。義実家の温かな迎えに涙し、ようやく一息つくが、実家との溝は決定的なものとなってしまい…。
母から告げられた「母嫌失格」
産後2週間が経過したころ、ついに決定的な出来事が起きました。その夜は蓮が夜泣きをしていて、私は必死にあやしていました。そこに実母が鬼の形相でやってきます。
「いつまで泣かせてるのよ?近所迷惑よ」
「でも、何しても泣き止まなくて…」
「ちょっとよこしなさいよ」
母は無理やり連をうばいとります。
恐怖で身がすくむ…
母は蓮をあやしますが、乱暴な揺らし方で蓮が寝てくれるようなやり方ではありません。泣き続ける母はイライラしたのか、大声をあげました。
「ああ~うるさいうるさい! 嫌な子だわ!」
恐怖で心臓が止まるかと思いました。蓮は火がついたように泣き出します。私は蓮を奪い返しましたが、恐怖心はふくらむばかりです。母の逆鱗に触れてしまった私、そしてわが子はもしかしたら、母にとってただの「厄介者」に過ぎないのかもしれません…。
私の脳裏をよぎったのは「このままでは、蓮が危ない」という強い本能的な危機感です。母の精神は今通常の状態ではありません。このまま実家にいては「危ない」――そう直感しました。

