友人の告白に衝撃を受ける
そんなある日、親友で、私たち夫婦の共通の友人でもある里香から、ランチの誘いがありました。里香の顔は、いつになく真剣でした。
「詩織、驚かないで聞いて。……裕也くん、浮気してると思う。しかも、かなり本気だよ」
目の前が真っ白になりました。里香が震える手で見せてくれたのは、ある女性のSNS。そこには、裕也とそっくりの手が、華奢な女性の手と重なり、キラリと光るペアリングが写っていました。
「ずっと欲しかった指輪、彼が買ってくれた。早く一緒に暮らしたいな……♡」
キャプションの言葉が、ナイフのように刺さります。相手の顔を見て、さらに息が止まりました。この女は舞花。裕也の元カノです。私と知り合った当時の裕也はこの舞花と付き合っていました。里香は舞花と大学が同じで仲が良かった時期もあるので、SNSでつながっています。
裕也は以前、舞花のことを「あんなワガママな女、二度と会いたくない。クソみたいな女だった」とボロクソに言っていたのに。
「これ、裕也くんの手だと思う。ほらここに火傷の傷があるでしょ?」
裕也は大学時代のバーベキューで手に火傷をして跡が残ってしまい、手だけの写真でもかなり特徴があります。
「私もこの写真だけじゃ信じたくなかったけど、実は2人が歩いてるのを見ちゃって……」
数日前の夜、この地域からは近い距離にあるショッピングモールのレストランで2人を見たと言います。そんな近場でデートするなんて、よほど私にはバレないと思っているのでしょう。
私は震える声で「……ありがとう、里香。教えてくれて」と返すのが精一杯でした。
裕也は、太陽を風呂に入れるという「父親の義務」を果たすことを免罪符に、よなよな愛する元カノの元へ通っていたのです。
あとがき:信じたい気持ちと、残酷な視界
一番近くにいるはずの夫の背中が、急に他人のように冷たく見える瞬間……。その絶望感は計り知れません。「仕事が忙しい」という言葉を信じようとした詩織さんの健気さが、元カノとのペアリングという残酷な真実によって打ち砕かれるシーンには胸が締め付けられます。
でも、ここで泣き寝入りせず、真実を教えてくれた親友・里香の存在が、この物語の唯一の光であり、反撃への第一歩となるのです。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています
記事作成: ゆずプー
(配信元: ママリ)

