筆者の友人・K代は、自分の母親のことを毒親だと思っていました。しかし、自分も親となり、同じくらいの年齢になって初めて分かったことがあるそうです。K代の心残りとなってしまったエピソードをご紹介しましょう。
毒親
私は実母のことを母親失格……いわゆる毒親だと思っていました。
母はとても感情的で、何かあるとすぐに泣きわめいたり、怒って手が付けられなくなったりすることがあり、子どもながらに機嫌を損ねないように怯えて暮らしていた私。
友人の母親を羨ましく思うこともあり、「自分は絶対にこんな親にはならない」と反面教師にして生きてきました。
結婚が決まった時も、孫が生まれた時も、母はほとんど無関心。
孫の顔を見せに遊びに行った時、泣き声に「うるさい!」と怒鳴られたため、疎遠になってしまいました。
母の事情
そんな母が先日他界しました。
葬儀の準備をしていた時、母と同居をしていた姉から「聞いてほしいことがある」と言われました。
姉が打ち明けたのは、母が抱えていた苦悩。
母は晩年、うつ病と診断されたというのです。
あまりにも不安定な母を心配した姉が、無理やり病院へ連れて行くと、医師から「ずいぶん長い間、お一人で症状に悩まされていたと思います」と言われたとか。
私が母を怖いと思っていた時期は、父の仕事も不安定だったため、ストレスから体調が悪化し、プラスうつ病を発症してしまったことで、精神的にも限界に近い状態だったんじゃないかと聞いたのです。

