町内会の一件以来、他のママ友との関係がぎくしゃくする中、えりこの言動はだんだんと露骨にまりを陥れるような空気を帯びていました。動機もわからないえりこの謎の行動に、まりは恐怖を感じるようになります。
感じる距離と違和感
町内会のお祭り準備の日以来、近所のママたちとは少し距離を感じる。なんとなくよそよそしい雰囲気のような。そんな中、えりこさんは相変わらず私に優しく接してくれた。
「みんな、ちょっと冷たいよね?お祭りの準備に来られなかったくらいでさ」
そう言って、いつもと変わらない笑顔で「私は味方だよ」とささやく。その言葉を何度か聞くうち、私はゾッとするような感覚を覚えた。もしもこのママ友たちからの孤立すら、えりこさんが仕組んだものだとしたら…と想像してしまうのだ。
公園遊びでのけ者に…
ある日曜日、風太と2人で公園に行くと、ママ友たちが大きなレジャーシートを敷き、みんなでピクニックをしていた。
「こんにちは」
勇気を出して声をかけてみると、その輪の中にえりこさんがいた。
「まりちゃん、どうしたの?今日は忙しいんじゃなかったっけ?」
私はそんな話は一切していない。
「え…特に予定はなかったけど…」
私がそう答えると、えりこさんは他のママ友の方に目を向けた。
「あれ?誰かまりちゃんは忙しそうだから誘うの遠慮しとこって言ってなかったっけ?」
ママたちはみんな気まずそうにしていた。私はいたたまれなくて
「大丈夫です!ちょっとだけ遊ぼうと思っただけなので!」
と言って離れた遊具の方に足早に去った。ピクニックの席から見えない場所で風太を遊ばせていると、えりこさんが速足で駆けてきた。
「まりちゃん、ごめんね嫌な思いさせちゃって…私はまりちゃんも誘いたかったんだけどね、みんなが…」
「大丈夫だよ、気を使ってくれてありがとう」
「私はまりちゃんの味方よ」
少し話して、えりこさんはピクニックに戻っていった。私はこの時すでに、えりこさんが私を誘わないようにしたんだと直感していた。えりこさんはきっと、私を孤立させたい「フレネミー」なんだ。

