「麻疹」を発症すると現れる「症状」はご存知ですか?潜伏期間も解説!【医師監修】

「麻疹」を発症すると現れる「症状」はご存知ですか?潜伏期間も解説!【医師監修】

麻疹(はしか)の治療法や予防法

麻疹(はしか)の治療法や予防法

医療機関での治療方法を教えてください。

麻疹には特効薬はなく、治療は主に症状を和らげる対症療法が中心となります。発熱や咳には解熱剤や鎮咳薬を使用し、十分な水分補給と休養も重要です。細菌による二次感染を防ぐために、抗生物質が投与されることがあります。合併症が起きた場合には、それぞれの症状に合わせた治療が必要です。例えば、肺炎や中耳炎などの感染症には抗生物質が処方され、肺炎が重症化した場合には入院して抗生物質の点滴や酸素吸入が行われることがあります。重症化を防ぐためにも、早期に医療機関を受診することが重要です。

麻疹を予防する方法はありますか?

麻疹の予防には予防接種が効果的です。ワクチンは安全性が高いため、接種が可能な人は積極的な接種が推奨されています。日本ではMRワクチン(麻疹・風疹混合ワクチン)の定期接種が実施されています。1歳時と小学校入学前の1年間の2回が推奨されており、2回の接種でほとんどの人が麻疹に対する免疫を獲得することが可能です。また、キャッチアップ接種も推奨されています。これは定期接種を逃した場合などに任意で接種を受けることができる制度です。特に、定期接種の機会が1回しかなかった1990年4月2日〜2000年4月1日生まれの方や海外渡航予定のある方、妊娠を希望する女性などが対象となります。ワクチンの接種歴や免疫の有無が不明な場合は抗体検査で確認できます。

マスクの着用は麻疹の予防に有効ですか?

マスクの着用だけで麻疹の感染を完全に防ぐことは困難です。麻疹ウイルスは小さく、一般的な不織布マスクやサージカルマスクの素材を通過してしまいます。だからといって、マスクの着用はまったくの無意味ということではありません。感染者がマスクを着用することで、咳やくしゃみによるウイルスの飛沫拡散をある程度抑制する効果は期待できます。一方、医療用のN95マスクはより小さな粒子も通過しない構造です。空気感染に対しても一定の効果があるため、麻疹患者に接する機会が多い医療従事者はN95マスクの着用が推奨されています。このようにマスクの着用は麻疹の予防において一定の効果はありますが、重要なのは予防接種を受けることです。特に免疫を持たない人は、早急にワクチン接種を検討することが強く推奨されます。

編集部まとめ

女医とママ

麻疹は感染力が強いウイルス性疾患で、感染すると発熱や発疹などの症状が現れます。麻疹を予防するには予防接種が効果的な手法であり、接種を受けることで免疫を獲得できます。

予防接種を受けていない場合や免疫力が低下している人は麻疹に感染するリスクが高まるだけでなく、感染した場合に重篤化しやすいことも特徴です。

麻疹は空気感染するため、感染者と同じ空間にいるだけでも感染する可能性があります。流行地域への渡航前には、事前にワクチン接種歴を確認し、必要に応じて接種を受けることが必要です。

感染後の治療は症状を緩和することが中心になります。重篤な合併症を引き起こす可能性があるため、感染が疑われる場合は速やかに医療機関を受診し、適切な治療を受けることが重要です。

参考文献

麻疹の現状と今後の麻疹対策について|国立健康危機管理研究機構 感染症情報提供サイト

麻しんについて(ファクトシート)|厚生労働省検疫所FORTH

学校における麻しん対策ガイドライン

MRワクチン|厚生労働省

水痘・麻疹・風疹・流行性耳下腺炎

IASR 45(9), 2024【特集】麻疹2024年7月現在|国立健康危機管理研究機構 感染症情報提供サイト

麻しんについて|厚生労働省

配信元: Medical DOC

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