これはかつて交際相手だった方とのお話です。付き合って数カ月経ったころ、彼から「親に会ってほしい」と言われた私。私のことを真剣に考えてくれている証だと思い、気合を入れて準備をして、迎えた当日。私は彼の母親にまつわる“まさかの事実”を知ることになったのです……。
初対面で渡された名刺に絶句
「親に会ってほしい」と彼から言われたときは「まだ早いのでは?」と少し戸惑いつつも、素直にうれしい気持ちでした。
そしていよいよ彼の母に会う日。服装やメイク、手土産まで抜かりなく準備して、彼の親との食事会の会場へ向かいました。緊張しながら「はじめまして」と挨拶を交わしたとき、彼の母親が名刺を差し出して挨拶をしてくれたのですが……手にした名刺を見ると、そこに書かれていた肩書きはなんと、「マナー講師」。
え? マナー講師!?そんな話、彼から一度も聞いていませんでしたけど!?と私は一瞬で頭の中が真っ白に。その後は、自然に振る舞うつもりが、私の動きは一気にぎこちなくなってしまったと思います。お茶の飲み方、座り方、箸の持ち方、言葉づかい……すべてがチェックされているような気がして、気が気じゃなかったのです。
彼の“あっけらかん”にモヤモヤ倍増
食事中も緊張の連続。「お箸の持ち方、きれいですね」と彼の母から褒められても、それが本心なのか皮肉なのかわからず、「ありがとうございます」と返すのが精一杯。隣でいつも通りにしている彼に、「なんで事前に教えてくれなかったの!?」と心の中で叫び続けていました。
帰り道、「お母さん、マナー講師って教えてくれたら事前にもっと勉強できたな」と伝えると、彼からは「え? 言ったと思ってた」とあっけらかんとした言葉が返ってきました。

