「子宮内膜症」はどのような検査が行われる?検査の流れも解説!【医師監修】

「子宮内膜症」はどのような検査が行われる?検査の流れも解説!【医師監修】

子宮内膜症の検査を受けた後の流れ

子宮内膜症の検査を受けた後の流れ

検査によって子宮内膜症ではないことがわかった場合、生理痛などの症状に対してどのような治療が行われますか?

日常生活に支障をきたすほど月経に伴う痛みなどの症状が強い状態を月経困難症と呼びます。特に子宮内膜症や子宮筋腫、子宮腺筋症などがない場合には、機能性月経困難症と診断されます。痛みなどの症状は子宮内膜で産生されるプロスタグランジンという物質の関連が強いため、このプロスタグランジンの合成を阻害する非ステロイド系抗炎症薬(NSAIDs)が有効です。しかし、鎮痛薬の効果が不十分な際には、低用量エストロゲン・プロゲスチン配合薬やプロゲスチン剤などが用いられます。そのほか、漢方薬が使用されることもあります。

子宮内膜症と診断された場合の治療の流れを教えてください

子宮内膜症の治療は、妊娠の希望の有無や年齢などによって方針が決定されます。一般的には、子宮内膜症の治療では以下を目的とします。

月経時の痛み(月経困難症)や慢性的な骨盤内の痛みを和らげる

不妊症に対して妊娠しやすくするようにする

卵巣チョコレート嚢胞の破裂や感染、がん化の予防

治療の流れとして、まずはNSAIDsなどの鎮痛薬や漢方薬で症状を和らげる対症療法が選択されます。しかし、子宮内膜症の患者さんの約20%は鎮痛薬でも痛みをコントロールできないとされています。その場合は、低用量エストロゲン・プロゲスチン配合薬やジェノゲストなどの内分泌療法を試みます。薬物療法でもコントロールできない痛みや、妊娠をしやすくするという目的で、手術療法が行われることもあります。

子宮内膜症と診断されたらどのようなことに気を付けるとよいですか?

子宮内膜症は、どのような治療を行っても再発する可能性が高い病気です。また、卵巣チョコレート嚢胞はまれではありますが悪性化することもあります。そのため、子宮内膜症と診断されたら、定期的に産婦人科での治療を続けることが大切です。

編集部まとめ

編集部まとめ

今回の記事では、子宮内膜症の検査方法を解説しました。月経時の痛みが強い、あるいは月経時以外にも腹痛があるなど、気になる症状があれば、子宮内膜症などを考え、一度産婦人科での受診を検討しましょう。検査は身体への負担が少ないものから行われますので、過度に恐れる必要はありません。まずは一度チェックを受けるようにすることが、健康を守る第一歩になるでしょう。

参考文献

『産婦人科 診療ガイドライン-婦人科外来編 2023』(日本産科婦人科学会、日本産婦人科医会)

『子宮内膜症』(日本産科婦人科学会)

『子宮内膜症・子宮腺筋症(1)概念』(日本産婦人科医会)

『子宮内膜症・子宮腺筋症(3)診断』(日本産婦人科医会)

『子宮内膜症・子宮腺筋症(4)子宮内膜症への対応』(日本産婦人科医会)

Learn More – 『Diagnosing endometriosis – InformedHealth.org(NCBI Bookshelf)

『第3回「女性の健康づくり推進懇談会」の資料』(厚生労働省)

『資料5女性の生涯健康手帳 全体版』p28

配信元: Medical DOC

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