C型慢性肝炎の治療
C型慢性肝炎の治療では、主にインターフェロンフリー治療という薬物療法が用いられます。薬を適切に使用することで、体内からHCVを除去することが可能です。
C型慢性肝炎は適切な治療を受けることで、肝臓の線維化を抑え、肝細胞癌の発症リスクを軽減できると考えられています。ただし、HCVが体内から消失した場合でも、肝細胞癌を発症するリスクが完全になくなるわけではありません。そのため、治療後も定期的な経過観察が必要であり、画像診断や腫瘍マーカー測定などの検査を継続することが推奨されます。
また、過去にインターフェロンフリー治療を受けたものの、完全にウイルスを排除できなかった場合は、薬に対する耐性を持ったウイルスが残っている可能性があります。当てはまる方は、これまでの治療歴を肝臓の専門医に伝えたうえで、再治療について慎重に検討することが大切です。
C型慢性肝炎になりやすい人・予防の方法
C型慢性肝炎は、制度の高い検査方法が現れる1992年より前に輸血や臓器移植を受けた人、過去に覚せい剤などの注射薬物を使用したことがある人、医療従事者など血液に触れる機会が多い職業の人に、感染リスクが高いとされています。また、感染する確率は低いものの、不特定多数との性的接触がある場合も感染の可能性があると考えられています。
現在のところ、C型慢性肝炎を予防するワクチンは存在しないため、感染を防ぐには血液を介した感染経路を断つことが効果的です。他人の血液に直接触れないようにすることや、血液が付着している可能性があるものを共有しないことが重要となります。具体的には、注射器や針の使い回しを避ける(違法薬物の使用を含む)、ピアスやタトゥーの施術時には消毒済みの清潔な器具を使用する、カミソリや歯ブラシを共用しないことが挙げられます。
また、性的接触による感染のリスクもゼロではないため、不特定の人との性行為を避け、コンドームを使用することで感染リスクを減らすことができます。
さらに、これまでに一度も肝炎ウイルス検査をしたことがない場合は、健康診断などを利用して抗体検査を受けることが推奨されます。C型肝炎は早期に発見し、適切な治療を受けることで病気の進行を抑え、肝硬変や肝細胞癌のリスクを減らすことが可能です。
関連する病気
肝硬変肝細胞癌
食道静脈瘤B型肝炎参考文献
C型肝炎|国立国際医療研究センター 肝炎情報センター
C型肝炎について(一般的なQ&A)|厚生労働省

