1.そもそも療法食ってなに?
療法食とは、特定の病気や健康状態にある猫に対し、栄養成分の量やバランスを精密に調整した食事のことです。
最大の特徴は、疾患の治療補助を目的としている点にあります。
一般的な「総合栄養食」が健康な猫の健康維持を目的としているのに対し、療法食は特定の病気の猫の栄養をサポートするのです。
ミネラルを制限したり逆に特定の栄養素を強化したりすることで、病気の進行を遅らせる、または症状を緩和するといった役割を担います。
そのため健康な猫に与えると、逆に栄養過多や不足など体調を崩すリスクがあるので注意が必要。獣医師の指導に基づき、きちんと使用しなければいけません。
2.猫の療法食が必要になる主なケースは?
猫が療法食を始める理由として多いのは、やはり健康状態に異常が起きたときです。たとえば、病気。とくに以下の3つは多くの猫に起こりやすい病気で、発症すると療法食を指示されるケースがほとんどです。
腎臓病・慢性腎臓病
猫の病気で特に多いものの一つが「慢性腎臓病」です。腎臓病は猫に多い病気で、一度発症すると回復が難しく、長期的に機能を維持・管理することが求められます。
腎臓病の療法食は、リンやタンパク質を制限して腎臓への負担を減らし、必要な栄養を確保できるように調整されています。
これにより病気の進行を抑えたり、QOL(生活の質)を維持したりするサポートを行うのです。
尿路疾患・結石
猫は尿路疾患や結石(ストルバイト結石など)を起こしやすい動物です。
そのため発症したときだけではなくて、病気の予防を目的として、獣医師に相談したうえで療法食を希望する飼い主さんもいます。
尿路疾患の療法食には、ミネラルバランスを調整して尿のpHをコントロールし、結石の再発を予防したり、すでにある結石を溶かすといった設計がされています。
特にオス猫では尿路閉塞のリスクが高いため、こうした疾患管理には療法食が治療の要になることも多いのです。
肥満・体重管理が必要な場合
現代の猫では肥満が増加しており、糖尿病や関節疾患など様々な健康問題のリスクが高まっています。
このような場合に用いる療法食は、少量の摂取でも満足感を得られるようカロリーコントロールが施されているようなものです。
もちろんカロリーが抑えられているだけでなく、タンパク質量・食物繊維の配合・バランスも工夫されているので、健康的に体重を管理するのに役立ちます。

