肺がんが進行すると現れる症状(末期症状)
肺がんの末期には、以下のような症状が現れます。
体重の減少
肺がんが末期になると、がん自体がエネルギーを大量に消費するようになります。また、食欲低下や嚥下障害、治療の副作用などが重なり、体重減少が起こる場合があります。
食事量が減るだけでなく筋肉まで落ちるため、本人の努力では改善しにくいのが特徴です。
少量でも高カロリーの食品を取り入れたり、食べられる時間帯を工夫したりすることで負担を軽くできますが、無理に食べさせるのは逆効果です。
体力の低下や脱水が進む前に、がん診療科や緩和ケア科に相談することが重要です。意識の低下や極端な水分不足がある場合は早急な受診が必要です。
激しい倦怠感
末期の肺がんでは、がんの進行や炎症反応、貧血、栄養障害、薬の副作用が重なり、休んでも回復しない強い倦怠感が現れます。
横になっていても体が重く、動作や思考に大きな支障が出るのが特徴です。環境を整えて無理のない動線にする、こまめに休憩を挟むなどの日常的な工夫で負担は軽くできます。また、貧血の治療や薬の調整で症状が改善することもあります。
日常生活に支障が出るほど続く場合は、がん診療科や緩和ケア科で相談する必要があります。さらに、呼吸困難や意識障害を伴う場合は早めの受診が必要となります。
身体の痛み
身体の痛みは、肺がん末期に非常によくみられる症状で、骨転移や胸膜への浸潤、神経の圧迫などが原因となります。動くたびに痛みが増すことや、夜間に悪化して眠れなくなることもあります。しかし、適切な鎮痛薬を使用することで大きく和らぐケースもあります。そのため、痛みが強い場合は我慢する必要はなく、早めに薬物治療の調整を行うことで生活の質が保たれます。
症状が続くと食欲低下や不眠につながるため、がん診療科や緩和ケア科への相談が重要です。急激な痛みの増悪やしびれ、麻痺が出た場合は緊急の受診が必要となります。
「肺がんの1ヶ月の進行速度」についてよくある質問
ここまで肺がんの1ヶ月の進行速度などを紹介しました。ここでは「肺がんの1ヶ月の進行速度」についてよくある質問に、Medical DOC監修医がお答えします。
肺がんは一年でどれくらい進行しますか?
羽田 裕司 医師
肺がんが2倍の体積になるまでの時間の中央値は400日以下であったという報告もあります。しかし、肺がんが1年でどれくらい進行するのかは、肺がんのタイプやステージ、患者さんの状態によっても違いがあります。

