義実家へ2歳の息子を連れて、久しぶりに帰省したときのこと。なかなか会えない息子に夢中の義父は、かいがいしくお世話をしてくれていたのでまかせていました。すると、まさかの展開になってしまったのです――。
かいがいしく息子のお世話をする義父
遠方の義実家へ息子を連れて久しぶりの3泊での帰省。息子が乳児のころに1度会って以来の再会に、義両親は大いによろこんでいました。特に義父は、会話もできるようになった息子にメロメロ。遊ぶのはもちろん、お昼寝やお風呂、食事など息子と行動をともにし、お世話してくれていました。
突然息子が泣き出したワケは
頼もしい義父に、つい息子をまかせっきりにしていました。義父は、食べ物を取り分け、食べさせ、口や手を拭き、かいがいしくお世話してくれていました。私が2日目の夕食をのんびり食べていたときのことです。突然、息子の泣き声が! 食事を食べさせていた義父も「実は理由がわからないんだ……」と困惑気味。
息子は食べ物を口いっぱいに入れたまま泣いていたので、口の中の物を出させました。普段とは様子の違う泣き方に少し嫌な予感がした私は、口の中を覗き込みました。なんと、口の中に魚の骨が刺さっていたのです。
幸い、刺さっていたのは指が届く位置だったため、すぐに取れ、無事泣き止んでケロッとしている息子。骨が取れたら、傷や出血、腫れも痛みもなかったため、しばらく様子を見ることにしました。義父はというと、自分で取り分けた際、ちゃんと見たつもりだったのに魚の骨が残っていて、息子を危ない目に合わせてしまったと落ち込んでいる様子。
私も義父にまかせっきりにせず、声かけしたり一緒に確認するようにしたりすればよかったと反省しました。その場にいた全員が肝を冷やした出来事でしたが、息子にけがもなく大事に至らなかったことがせめてもの救いでした。
楽しさから、つい浮かれ気分になりがちな帰省の際に起きた出来事。私はそんなときこそ、いつも以上に危険な物はないか確認することが大切だと感じました。
※魚の骨がのどに刺さったときは、無理に取ろうとしたり、ご飯を丸のみさせたりする行為はかえって押し込んでしまうことがあるため、避けましょう。魚の骨が刺さって自然にとれないときは、耳鼻咽喉科に相談しましょう。
著者:佐藤マナミ/自身の体験をもとに、妊娠、出産、子育てに関する体験談を中心に執筆している。
イラスト:ふくふく
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています
監修者・著者:助産師 松田玲子医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。

