麻疹(はしか)と風疹(三日はしか)の治療方法

医療機関での麻疹の治療方法を教えてください。
麻疹の治療は、対症療法が基本です。中耳炎や肺炎、脳炎などが発生した場合は、抗菌薬の投与や必要に応じて人工呼吸器の装着などの全身管理を行います。その場合は医療機関への入院が必要となりますが、周囲への感染を防ぐため、個室管理が基本です。合併症を伴わない場合の治療は、解熱と補液が中心となります。解熱にはアセトアミノフェンを使用しますが、解熱のほかに鎮痛作用もあるため頭痛や関節痛に対しても使用可能です。高熱が続く場合は脱水を防ぐ目的として、経口補水液や点滴を使用して体内に必要な電解質を補給します。
医療機関での風疹の治療方法を教えてください。
風疹の治療法も麻疹と同じように、対症療法を行いながら合併症や症状の重篤化を防ぐのがポイントです。乳幼児の場合は、症状が長引くほど体力の消耗を招きます。そのため解熱剤の使用や補液による脱水予防、体力の温存を目的とした安静を中心に療養します。合併症を起こした場合は、状態に応じた治療が必要です。血小板減少性紫斑病に対しては、必要に応じて血小板輸血やステロイドによる治療を行うケースもあります。ほかにも脳炎や関節炎に対して、抗けいれん薬や脳を保護するための治療などが加わっていきます。
編集部まとめ

今回は風疹や麻疹の違いを始め、ウイルスの特徴や感染した際に実施される治療を紹介してきました。
麻疹や風疹に効果的な治療はなく、対症療法以外に有効な方法はワクチン接種による予防です。
妊婦が感染すると母子感染により胎児が重篤な状態に陥るケースもあり、妊娠希望の女性もワクチン接種は欠かせません。
万が一感染した場合には適切な治療で重篤化を防ぐためにも、心配な症状が現れた場合にはすぐに医療機関を受診しましょう。
参考文献
Q3-06:麻疹に関する予防接種は、どうして2回必要なのですか?|国立健康危機管理研究機構感染症情報提供サイト
風疹|国立健康危機管理研究機構感染症情報提供サイト
風疹Q&A(2018年1月30日改訂)|国立健康危機管理研究機構感染症情報提供サイト
麻しん|国立健康危機管理研究機構感染症情報提供サイト
はしか(麻しんウイルス感染症)にご注意ください!!|国立研究開発法人 国立成育医療研究センター
はしかってなあに?|沖縄県小児保健協会
麻しんQ&AI麻しんの基礎知識|東京都感染症情報センター
風しんについて|厚生労働省
麻しん(はしか)(Measles)|厚生労働省検疫所FORTH
子供のウィルス感染症Q10麻疹はどのような症状ですか?|公益社団法人日本皮膚科学会
子供のウィルス感染症Q11風疹はどのような症状ですか?|公益社団法人日本皮膚科学会
麻疹・風疹ワクチン
麻疹(成人麻疹を除く)
成人における風疹脳脊髄膜炎の1例-自験例,本邦報告例の検討

