アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。
母・あーちゃんは認知症ですが、暴れたり暴言を吐いたりすることはなく、穏やかなタイプ。しかし、納得がいかないことにはムキになって反抗する、静かな頑固さも見え隠れしています。先日も、自分で洗濯したカットソーが目の前にあるにもかかわらず、「自分で洗濯なんかしない!」と主張し、ワフウフさんは思わず苦笑い……。さらに、発言とは裏腹に「洗剤を買う」というメモが部屋に貼られているのを見つけ、何度言っても、自分で洗濯をする気満々のあーちゃんに、ワフウフさんはあきれてしまうのでした。
楽しそうなら、それでよし
あーちゃんは、施設で暮らすようになってから、飲み物を買う最低限の現金しか持たない生活になっています。ただ、お金を隠すという、認知症に見られる特有の行動もあるため、その現金もお財布に入っていたりいなかったり……。現金が入っているときは、なぜか金額が増えていることもあります。これは、あーちゃんがワフウフさん姉妹に見つからないように頑張って、お金を隠したということなのですが、甘い飲み物を買ったり、買ったことを隠したりしなければ、もっとお金を持たせてあげられるのに……と、ワフウフさんは複雑な思いです。

姉・なーにゃんが、あーちゃんのポシェットに見慣れないキーホルダーがついているのを見つけました。

どうしたのかと聞いてみますが、あーちゃんは姉からもらったと思っていたようです。

他の人のものを持ってきたのでは……? と姉が心配して言うと……。

ムキになって反論するあーちゃん。

そして、今度は誰かにもらったと言いだしたのです……。あーちゃん自身の問題行動よりも、こういう他の人が絡んでいるかもしれないという状態のほうが、ワフウフさん姉妹は気になってしまいます。

別の日。姉が面会に行くと、あーちゃんは施設のAさんと将棋をしているようでした。


どうやら、初めて将棋を指すあーちゃんは、Aさんから教えてもらっていたそうです。ここまではよかったのですが……。

この発言で、一気に雲行きが怪しくなりました……。



あーちゃんはひとりで出かけられないのに、どうして本屋に行ったなんて話になっているのか……。そして、あーちゃんが言っている場所に本屋はありません……。

その後も、2人は同じ話を繰り返して、楽しそうに笑っていました。

まあ、2人が楽しければ……それでいっか。頭を使うのは良いことなのでね。
いつものようにあーちゃんとお散歩していた姉が、あーちゃんのポシェットに見慣れないキーホルダーがついているのを見つけました。どうしたのかと聞いてみると、あーちゃんは「姉に買ってもらったんじゃないか」と自信なさそうに言いました。しかし、姉は買ってあげた記憶がなかったので「どこかから持ってきちゃった……?」と言うと「人のものを持ってきたりしないわよ!」と、ムキになって言い返してきたのです。
あーちゃんの記憶では、自分が「かわいいわね」と言ったところ、相手から「じゃあ、あげる」ともらったとのこと。果たして、それは記憶なのか作り話なのか……。そして、相手は一体誰なのか……。あーちゃん自身の問題行動よりも、他の人が関わっている可能性がある状況のほうが、ワフウフさん姉妹は気がかりです。
そんなあーちゃんですが、ある日姉が面会に行くと、施設のAさんと将棋を指していました。どうやらAさんが将棋を教えてくれているようで「頭を使えばボケ防止になると思ってね!」と、初めて将棋を指すあーちゃんもニコニコ。しかし「簡単なやり方の本がないかと思って、本屋に行ったのよ」と言っていて、姉の表情は一瞬で曇りました。あーちゃんはひとりで出かけられないのに、どうしてそんなふうに思っているのか……。まあ、2人とも楽しそうだし、頭を使うのは良いことだから、深く考えるのはやめようと思います。
--------------
謎のキーホルダーは一体誰からのものかは気になってしまいますが、あーちゃんが大事にしている理由が「娘からもらったものだから」という理由だとしたら、なんとなく責めづらいですね……。真相はわからなくても、認知症が進行している段階でも、そうやって何かに対して感情が動いているとするなら、喜ぶべきことなのかもしれません。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
著者/ワフウフ
昭和を引きずる夫、成人した息子娘を持つ50代主婦。実母のアルツハイマー型認知症発覚をきっかけに備忘録としてAmebaでブログを始める。2019年一般の部にてAmebaブログオブザイヤー受賞。
2023年4月、書籍「アルツフルデイズ 笑いと涙の認知症介護」発売。

