長引く咳は、生活習慣と深い関係があることをご存じですか? 例えば、喫煙や飲酒は気道を刺激して咳を誘発する要因となり、体へ悪影響を及ぼします。今回は、咳に影響を与える生活習慣について「浦賀メディカルクリニック」の柿沼先生に解説していただきました。

監修医師:
柿沼 一隆(浦賀メディカルクリニック)
聖マリアンナ医科大学医学部医学科卒業。同大学病院研修医、同大学呼吸器内科診療助手、同大学内科(呼吸器)診療助手、同大学院博士課程修了、同大学呼吸器内科助教、独立行政法人国立病院機構静岡医療センター 呼吸器内科医長、聖マリアンナ医科大学呼吸器内科出向講師を経て現職。日本内科学会、日本呼吸器学会、日本肺癌学会、日本呼吸器内視鏡学会、日本アレルギー学会に所属。
編集部
咳が続くのは、生活習慣とも関係しているのですか?
柿沼先生
よく見られるのは喫煙が咳を誘発しているケースです。タバコにはニコチン、タール、一酸化炭素など数千種類以上もの化学物質が含まれています。喫煙するとこれらが気管支を刺激するので、咳が出やすくなるのです。
編集部
通常のタバコだけでなく、電子タバコでもそのような影響は出ますか?
柿沼先生
はい、通常のタバコも電子タバコも症状に違いはありません。
編集部
そのほかには、どんなことが関係していますか?
柿沼先生
飲酒も咳の原因になります。体内に摂取されたお酒は肝臓でアセトアルデヒドに分解され、ヒスタミンを増やす働きがあります。ヒスタミンは気道を狭くする作用があるので、お酒を飲むと咳が出やすい、ということがあるのです。これをアルコール誘発喘息といいます。
編集部
タバコ、お酒以外にも原因はありますか?
柿沼先生
そのほか、胃食道逆流症も咳の原因になります。なぜかというと、胃酸が喉や気管支を逆流して刺激し、咳を誘発するからです。また、暴飲暴食も咳の原因になります。
編集部
暴飲暴食もなのですね。そのほか、環境要因などはあるのでしょうか?
柿沼先生
ストレスや大気汚染、気温の変化や寒暖差などが誘因となることもあります。
編集部
必ずしも病気が原因というわけではないのですね。
柿沼先生
はい。ただし咳が長引く場合には、肺がんや心不全のように、命に関わる病気が隠れている場合もあります。2~3週間以上咳が長引く場合は、早めに医師の診察を受けるようにしましょう。
※この記事はメディカルドックにて【電車の中で急に咳が止まらない…長引く咳の原因・対策・治療法は?【医師解説】】と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。
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