「劇症型溶連菌感染症」の症状はご存知ですか?重症化するとどうなるのかも解説!

「劇症型溶連菌感染症」の症状はご存知ですか?重症化するとどうなるのかも解説!

劇症型溶連菌感染症が疑われるときの対処方法

劇症型溶連菌感染症が疑われるときの対処方法

どのような症状が出たら救急受診すべきですか?

劇症型溶連菌感染症は進行がとても速いため、「おかしい」と思った時点で早めの受診が大切です。次のような症状がみられた場合は、ためらわず救急外来の受診を検討してください。

38度以上の高熱が続き、悪寒や強い倦怠感が急に悪化している

手足や傷の周囲などに、我慢できないほど強い痛みと急な腫れ・赤みが出てきた

動くと息苦しい、呼吸が速い、胸の圧迫感がある、唇や爪が紫っぽい

めまい感やボーッとする、会話がかみ合わないなど意識がはっきりしない

尿の量が極端に少ない、全身のむくみ、皮膚が紫〜黒っぽく変色してきた

参照:『劇症型溶血レンサ球菌感染症(STSS)~人食いバクテリア~ 』( 急性期ケア協会)

自宅で様子を見るときに注意すべき点を教えてください

悪化のサインを見逃さないことと感染を広げないことが大切です。まず、熱や痛みが少しずつでもよくなっているか、逆に急に悪化していないかを数時間ごとに確認し、呼吸が速くなる・息苦しい・ぐったりして反応が鈍い・尿が極端に減る・手足や傷の周りが急に赤く腫れて強く痛む、などの変化があればすぐに受診を検討します。また、こまめな手洗い、マスクの着用、タオルや食器の共用を避けるなどで家族への感染拡大を防ぎ、処方された抗菌薬は症状が軽くなっても自己判断で中止せず、指示どおり飲み切ることが重要です。

参照:『所沢市ホームページ 劇症型溶血性レンサ球菌感染症について』(所沢市)

救急搬送時に伝えておいたほうがよい情報はありますか?

救急搬送時には、限られた時間で適切な治療につなげるために、いくつかの情報をできるだけ整理して伝えるとよいです。まず、現在の症状です。いつから、どの部位に、どのような症状(発熱、激しい痛み、腫れ、息苦しさ、意識状態の変化など)が出ているか、急に悪化したタイミングを伝えます。次に既往歴・服薬です。例えば、糖尿病や心疾患、肝疾患などの持病、最近の手術や外傷、出産歴、ステロイドや免疫抑制薬、抗凝固薬など日常的に飲んでいる薬などです。また、感染の手がかりとして、最近の溶連菌感染症の診断の有無、周囲での流行状況、ケガや傷・水痘など皮膚トラブルの有無などです。さらに、アレルギー歴、特に薬剤アレルギー(ペニシリンなど)の有無です。これらを書き留めて同乗者が代わりに説明できると、現場での判断がさらにスムーズです。

編集部まとめ

編集部まとめ

劇症型溶連菌感染症は、のどの溶連菌感染症とは異なり、短時間で全身に炎症が広がり、ショックや多臓器不全を引き起こすことがあるとても危険な病気です。はじめは発熱やのどの痛み、筋肉痛、倦怠感、手足の腫れや強い痛みなど、一見、よくある風邪や怪我のような症状から始まることがあります。しかし、数時間から数日のうちに血圧低下、呼吸不全、意識障害、腎不全などが急速に進行し、命に関わる状態になることがあるため、早期発見が何より重要です。そのため、「いつもと違う強い痛み」「急なぐったり感」「息苦しさ」「皮膚の急な変色」などがあれば、ためらわず救急受診を検討してください。

参考文献

『劇症型溶血性レンザ球菌感染症(STSS)』(国立健康危機管理研究機構 )

『劇症型溶血性レンサ球菌感染症』(厚生労働省)

『劇症型溶血レンサ球菌感染症(STSS)~人食いバクテリア~ 』( 急性期ケア協会)

『劇症型溶血性レンサ球菌感染症(STSS) 』(感染症対策支援サービス)

『所沢市ホームページ 劇症型溶血性レンサ球菌感染症について』(所沢市)

配信元: Medical DOC

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