監督「あの子、実は」→初めて知る真実
試合が終わってもTくんは無言のままで、私は
「言いすぎたかな。でも、あの態度はあまりにも」
と一人でヤキモキ。
すると練習後、監督が私に
「Tのことなんだけど」
と話しかけてきました。
「Tのお母さん、入院しててさ。ずっと家にいないんだよ。寂しい思いをしているみたいなんだ。本人、相当きついみたい」
「不安な気持ちが、ああいうトゲのある態度に出るみたい。だから頭ごなしに否定せず、辛抱強く見守っていこうと思っているんだ」
と打ち明けたのです。
Tくんがそんな事情を抱えていることを、初めて私は知りました。
Tくんへの接し方を改める
困った態度を取るTくんですが、実は、気持ちが整理できないまま現実を必死に生きていて、本人も、苦しんでいるのかもしれない。
翌週、私は接し方を変えてみることに。
怒るより、褒めてみる。
指示ではなく
「こういう方法もあるけど、どうしたい?」
と意見を聞く。
「今日のリバウンド、チームを救ったね!」
「T君がいると力強いよ」
そう声掛けをすると、Tくんは小さく「うん」と頷き、やがて反抗的な態度が徐々に減るように。

