風呂上がりに血圧が高くなるケースとは?
一般的に、風呂上がりは血圧が下がる場合が多いです。ただし、条件次第では逆に高くなる可能性もあります。どのような状況で血圧上昇が起こるのかを見ていきましょう。
急な立ち上がり・脱水・水分不足
入浴前後は血圧や血流の急な変化が起こりやすく、脱水状態ではこの変動がさらに大きくなる可能性があります。一般的には血液の元となる水分が減少するため血圧は下がる傾向にありますが、場合によっては上がる可能性も考えられます。
リスクを下げるため、お風呂の温度はややぬるめ(目安は38~41度)に設定する、水分補給をしっかりするなどを心がけましょう。
寒暖差による血管収縮反応(ヒートショック)
気温の急変に体がついていけず、血圧が乱高下して循環器系に深刻なダメージを与える現象を、ヒートショックといいます。一般的には、風呂に入る前に、暖かい居室から寒い脱衣所や浴室に移動したタイミングで起こるケースが有名です。
ただし、入浴を終えて温かい湯船から寒い脱衣所へ出るときも、入浴前と変わらない程度の温度差が生じる場合があります。そのため、風呂上がりにも血圧が上昇する危険性があるといえるでしょう。
高血圧の方が注意すべき入浴環境
高血圧の方は、健康な方に比べて血管への負担がかかりやすく、血圧変動のリスクが高くなります。とくに、以下の環境に注意しましょう。
浴室が温まっておらず、ヒートショックが起こりやすい「一番風呂」
血圧を上げやすい「熱すぎるお風呂」
心臓の負担が大きい「全身浴」
ご自身が危険な入浴方法を実践していないか、一度確認してみてください。
お風呂上がりに血圧測定しても良い?
「お風呂上がりは数値が良いから」と血圧を測りたくなるかもしれませんが、基本的には入浴直後の測定はあまりおすすめしません。
入浴直後の血圧測定は避け、1時間後以降 10〜30分後が目安
入浴直後の血圧は、入浴で体が温まって血管が拡張し、一時的に低くなっています。この状態で血圧を測ると、通常よりも低い数値が出やすくなります。もちろん、体調が悪いなどの理由がある場合には血圧を測定して記録しておき、主治医に伝えることも大切です。
入浴後に測りたい場合は、衣服を身に着けて水分を補給し、体調を落ち着けてからにしましょう。最低でも1時間以上経ってからにすることをおすすめします。
ただし、通常よりも血圧が低めに出る可能性は高いため、血圧の記録には入浴直後の測定であることを必ず記載するようにしてください。
血圧測定前は安静にして水分補給を行う
正確な血圧を測るには、体調を整えることも欠かせません。
入浴後は、汗をかいて脱水傾向にあるため、まずはコップ1杯の水や麦茶などで水分を補給します。その後、椅子に座って1〜2分間安静にし、呼吸を整えてから血圧を測りましょう。
朝晩の定期測定と入浴後で血圧を比較するメリットは?
それぞれの血圧を比較すると、入浴が自分の体に与える負荷を確認できます。
入浴後の血圧が下がりすぎる場合には、「長湯しすぎている」「お湯が熱すぎる」など、入浴方法の問題点が見えてきます。逆に上がっている場合は、「脱衣所が寒い」「湯冷めしている」など、入浴環境の見直しを検討してみましょう。

